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天下一品武闘大会その10

天下一品武闘大会二回戦決着!

魏にて開かれた天下一品武闘大会は二回戦を半分終え


忍である一刀と吹音と源治が


蓮華、祭、理央に連れ去られ不在となっていた。


そして、三人が不在のなか、会場は驚きに溢れていた。


その理由は…


流琉VS恋


流琉「きゃあっ!? 」


バタンッ!!


恋「…恋の勝ち! 」


流琉VS恋の試合は恋の勝利で決まり


続く試合でも


春蘭VS雪蓮


春蘭「ハァッ!! 」


ガキンッ!!


雪蓮と互角に戦う春蘭


雪蓮「何だか前より強くなってるんじゃない!? 」


春蘭「当たり前だ!私は以前貴様に負けてから必死に鍛練を積み重ねたのだからな! 」


※一刀が雪蓮をかばって黒龍軍の闇討ちに遭い、それが魏の仕業という偽情報が流れた時、暴走した雪蓮は一人で魏を半壊させ、抵抗した春蘭も軽く倒したことがあります。


春蘭「我が武は華琳様のためにあり!私はもう二度と負けたりなどせん 」


気合い十分の春蘭だが


雪蓮「確かに強くなってるのは認めてあげるけど… 」


雪蓮「足元がお留守よ! 」


バシッ!!


春蘭「うわっ!? 」


バタンッ!!


雪蓮は春蘭の足を蹴って転ばせると


スッ!


雪蓮「もう終わりのようね 」


春蘭の前に剣を突きだし


春蘭「ま…参った 」


転んだ際に剣を落としてしまった春蘭は敗けを認めるしかなかった。


春蘭VS雪蓮


雪蓮の勝利


そして試合終了後


春蘭「申し訳ありません華琳様〜!! 」


泣きながら華琳に謝る春蘭


春蘭「大会主催国である魏が早々に全滅してしまって申し訳ありません!! 」


桂花「(脳筋の役立たず) 」


春蘭「この春蘭に死罪でも(トイレ)掃除一週間でも何なりと罰を与えください! 」


自ら罰を望む春蘭だが


華琳「春蘭、相手が孫策なら負けても仕方がないわ、それにあなたはよく頑張ったじゃない 」


春蘭「か…華琳しゃま〜!! 」


春蘭に抱きついて慰める華琳であった。


秋蘭「んっ!まて姉者、魏はまだ全滅してないぞ 」


春蘭「えっ? 」


秋蘭「あいつがいるではないか 」


ビシッ!!


そして秋蘭が舞台場を指さすと


バンッ!!


そこには魏の忍である雷魔ジュンがいた!


春蘭「あぁ、そういえばあいつがまだいたな 」


鍛練をすれば逃げたり早々に降参するため、春蘭はジュンを弱者扱いしており、すでに一回戦負けだと思っていたためすっかり忘れていた春蘭であった。


ジュン「(あ〜ぁ、まさか流琉はともかく春蘭まで負けるなんてな、『残り物には福がある』なんていうけどありゃ嘘だな) 」


というのも残りの人物は


同じ忍である氷堂葵


同じく忍である木瑠零奈


ジュン「(この二人は強敵だからな、わざと負けるなんて難しい!?あ〜ぁ、せめて俺の試合から先だったら負けても許してもらえたかもしれないのに、まぁ仕方ない、少しばかり本気を…) 」


とジュンがぶつくさ呟いて(つぶやいて)いると


地和「赤門・蜀軍所属、黄忠漢升! 」


紫苑「あらあら 」


ジュンの対戦相手は紫苑に決まった。


その直後


ジュン「(うほっ♪そういえば黄忠さんがまだ残ってたな、やはり『残り物には福がある』ぜ!戦うと見せかけて接近し、あのおっぱいを揉んでギブアップを…) 」


とジュンがよからぬことを考えていると


華琳「ジュン、あなたまさか偶然黄忠の胸をさわったふりをして降参する気じゃないでしょうね♯ 」


ジュン「(ドキンッ!?) 」


ジュンの主君である華琳にはバレていた。


華琳「そんな魏の恥をさらすようなことをしたら、この『回転極太お菊ちゃん』を食らわせるから覚悟なさい♯ 」


カチッ!! ブルルンッ!!


そんなものを食らえばジュンはしばらく精神的に立ち上がれない!


そう思ったジュンは


ジュン「お…俺は負けたみんなの分まで必ず勝つ!? 」


柄にもない台詞を言うしかなかった。


夏芽「それでは試合開始! 」


そして試合が開始されると


ジュン「(ちっ!まぁ仕方ない、とりあえず先の準備をしておくか!) 」


スッ!


ジュンは笛を取り出すと


ピーヒョロロッ♪


ジュン「(雷遁・雷雲呼び!) 」


もくもくっ!


ジュンは笛の音色で雲を操り、雷雲を作り出した。


そして


ゴロゴローーッ!!


物凄い雷が落ちた瞬間!


紫苑「いやぁーーっ!? 」


ガバッ!!


ジュン「へっ? 」


いきなり紫苑は耳を押さえて座りこんだ。


すると


紫苑「こ…降参です!? 」


自分から降参宣言をする紫苑


夏芽「しかし、最低五分は戦わないと!? 」


紫苑「お願いします!! 」


どうしても降参したい紫苑に対し


夏芽「ジュン、お前がよければ認めてやるがどうする? 」


ジュン「まぁ、何だか知らないけど構わないぞ 」


ジュンが紫苑の降参を許可すると


夏芽「勝者、雷魔ジュン! 」


ジュンの勝利が決定した。


ジュン「(一体何が起きたんだ?) 」


紫苑が自分から降参した理由…


実は紫苑は雷が大の苦手で雷鳴を聞いただけで腰を抜かすのだ。


春蘭「フンッ!戦わずして勝つとは悪運のいい奴め! 」


秋蘭「まぁ姉者、運も実力のうちというではないか 」


ジュン「おっ!秋蘭ったら俺のフォローしてくれるだなんて、俺のこと好き… 」


ドグボッ!!☆ミ


秋蘭「そんなわけないだろう。あくまで仲間としてだ 」


ジュン「や…やっぱりね!? 」


バタンッ!!


秋蘭の拳を顔面に食らい倒れるジュン


それはさておき


地和「それじゃあ二回戦最後の試合を始めるよ!赤門・蜀軍所属、氷堂葵! 」


葵「よしっ! 」


地和「青門・蜀軍所属、木瑠零奈! 」


零奈「はい! 」


天下一品武闘大会・二回戦最後の試合が始まろうとしていた。


玲「(う〜ん!?同じ新星の葵を応援すべきか、それとも零奈にはよくメシをご馳走になっているから零奈を応援すべきか悩むな!?) 」


どちらを応援すべきか悩む玲


すると


一刀「玲、いま試合はどうなってるんだ? 」


玲「おっ!その声は一刀だな、今まで何処に… 」


一刀の声に玲が反応して振り向くと


そこには一刀だけでなく吹音もいたのだが


バンッ!!


玲「うわっ!? 」


一刀は顔色が青くなり、吹音は頭を押さえていた。


玲「二人共、どうしたんだよ!? 」


一刀「ちょっと貧血でな!? 」


蓮華の胸挟みを食らって鼻血を噴き、貧血になった一刀


吹音「私はちょっと金子を使いすぎて頭が… 」


祭を馬鹿にした罰として酒を散々奢らされた吹音(酒屋の店主が男だったこともあり負けてくれると言ったのだが吹音が断った)


ちなみに源治はまだ帰っていない


玲「何だか知らないけど大変だな!?それより大会だが二回戦の最終戦で葵と零奈が戦うらしいぜ 」


一刀「ほう 」


一刀が試合を見てみると


葵「ハァッ!! 」


零奈「やぁっ!! 」


キンキンッ!!


すでに試合は始まっており、互いに得物の日本刀とクローをぶつけ合っていた。


シュシュッ!!


葵「氷遁・氷玉の術! 」


シュッ!!


シュシュッ!!


零奈「木遁・木陣壁! 」


ババッ!!


零奈は木の壁を作り、葵の氷玉を防いだ


零奈「なかなかやるじゃない、でも私は応援してくれる美以達のためにも絶対勝つ! 」


シュシュッ!!


零奈「木遁・木槍乱舞! 」


ゴゴゴッ!!


美以「出たっ!!母様の最大忍術なのにゃ!! 」


零奈は太く尖った大木の根を出現させた!


葵「(あんなの食らったらヤバイかも!?こうなったら仕方ない!) 」


シュシュッ!!


葵「氷遁・冷気砲! 」


ビュゴォーーッ!!


葵はゴルフボール程の冷気を放った!


すると


カチカチンッ!!


零奈「えっ!? 」


零奈の大木は凍りついてしまった。


そして零奈が驚いている間に


シュシュッ!!


葵「氷遁・霜柱の術! 」


ババッ!!


零奈「きゃあっ!? 」


葵は零奈の足元から霜柱を出現させ攻撃し


バタンッ!!


零奈は場外に出てしまった。


夏芽「勝者、氷堂葵! 」


そして葵の勝利が決定すると


零奈「さすがは新星と呼ばれた人物だけはあるわね、あれほどの術を繰り出せるなんて 」


葵「あれは禁術よ、いまの私だって 」


バンッ!!


葵の手は軽い凍傷が起こっていた。


葵「それにあの術は一度しか放てないから避けられたら私の負けだったわよ。勝負は私が勝ったけど結果は引き分けってとこね 」


零奈「フッ!次は負けないんだから 」


ギュッ!


互いに握手をする二人


葵「(さて、早く凍傷を治さないとね) 」


と葵が舞台場を降りていくと


一刀「葵! 」


葵「えっ? 」


一刀の声が聞こえ、葵が反応すると


ポイッ! パシッ!!


葵「えっ!? 」


一刀は葵に暖かい手拭いを投げ渡した。


一刀「気を流した手拭いだ。それで治るだろう。次の試合までに少しは治しておけよ 」


スッ!


そして一刀が去ると


葵「(か…一刀の手拭いもらっちゃった!?///) 」


カァーッ!!


顔を赤くして体温が上がった葵は少しは凍傷が治ったのだった。


二回戦勝者


北郷一刀

氷堂葵

雷魔ジュン

土門玲

風切吹音

孫策(雪蓮)

呂布(恋)

甘寧(思春)

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