表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/200

小蓮の一日

呉の城・小蓮の部屋


小蓮「ほんとにあいつったらムカつくーっ!♯ 」


雪蓮と蓮華の妹である小蓮


彼女は自分をからかっていた(本人がそう思っている)一刀に対して怒りを感じていた。


小蓮「シャオがいない間にいつの間にか呉の仲間になっているし、おまけに蓮華お姉ちゃんの護衛だなんて!ふざけるのもいい加減にしなさいっての!♯ 」


ドサッ!


小蓮は枕を壁に投げつける。


小蓮「シャオを小馬鹿にした罪と周々をいじめた罪は重いってことをわからせてやるんだから! 」


周々とは小蓮と仲良しの白虎であり前回、小助を襲っていたところを一刀に成敗されたのだが小蓮は一刀が周々をいじめていたと勘違いしていた。


小蓮「まずはあいつの情報を集めないとね! 」


そこで小蓮は書庫に向かった


書庫


穏「一刀さんの弱点ですか〜? 」


小蓮「何か知ってたら教えて! 」


小蓮が穏に聞くと


穏「そうですね〜…一刀さんは女に弱いですね〜、前に全員で下着姿になった時は死にかけるほどでしたし 」


小蓮「なるほど! 」


しばらくして


一刀「孫権様、こちらの仕事は終わりました 」


蓮華「御苦労、すまないな一刀、仕事を手伝わしてしまって 」


一刀「これくらいなら朝飯前ですよ 」


最初は漢文を理解できなかった一刀だが少しでも蓮華の助けになれるよう勉強しまくったのだった。


とその時!


トントンッ!


小蓮「一刀、ここにいる? 」


小蓮が扉を叩いていた。


一刀「その声は小蓮、いますよ 」


一刀が返事をすると


ガチャッ!


扉が開いて


小蓮「うっふ〜ん♪ 」


ジャーンッ!!


下着姿の小蓮がセクシーポーズをしながら入ってきた。


小蓮「(うふふっ♪ちょっと恥ずかしいけど小蓮のお色気で鼻血垂れ流しにしてやるわ♪) 」


そして一刀はというと


一刀「はて? 」


小蓮「へっ!? 」


鼻血を出さずに平然としていた。


そしてここは執務室でありこの部屋にいたのは一刀だけではない


おっさん軍師達『うひょ〜っ♪ 』


おっさん軍師達や


蓮華「小蓮〜♯ 」


蓮華もいた。


小蓮「ゲッ!?蓮華お姉ちゃんいたの!? 」


まさか蓮華がいたなんてということに驚く小蓮


蓮華「そんな破廉恥な格好している暇があるなら勉強しろーっ!!♯ 」


ドッカーンッ!!


小蓮「ひーっ!! 」


ササーッ!!


蓮華の怒りの雷が落ち、小蓮は逃げ去った。


しばらくして


小蓮「もうっ!あいつのせいで恥かくわ、お姉ちゃんに怒られるわで災難続きじゃない!こうなったら尾行してあいつの弱点を探ってやる! 」


呉の町


仕事を終えた一刀は午後から暇になり蓮華から休暇をもらった。


一刀「久し振りに休暇をもらったが特になにもすることがないな 」


呉の町を一刀が歩くが今の一刀は庶民の服を着ているためあまり目立っていなかった。


小助『しかし驚いたぜ!? 』


一刀「なにがだ? 」


小助『小蓮が下着姿で来たってのにお前が鼻血を出さなかったことだよ。治ったのか? 』


一刀「それについてはよく知らん、昔からあのような乳を見ていたから慣れているのかもしれないな 」


一体一刀の過去に何が起きたのだろう?


小助『でもホントに治ったのかもな♪試しに孫権姉ちゃんの下着姿を思い浮かべてみろよ 』


一刀「孫権様の下着姿… 」


もわ〜


一刀がピンクの下着を身に付けた蓮華の下着姿を妄想すると


一刀「(ブバッ!) 」


一刀の鼻から鼻血が噴き出された!


小助『やっぱ治ってないみたいだな 』


一刀「そ…そのようだな!? 」


鼻血の流し損であった。


そしてそんな一刀の後ろには


ひょこっ


小蓮が後をつけていた。


小蓮「シャオのお色気が効かない鈍感男め!こうなったら奇襲してやるんだから! 」


スッ!


小蓮は一刀に弓を構える。


この手は一度使って失敗したというのに使ってしまう小蓮であった。


チャキッ!


小蓮「(とらえた!) 」


そして小蓮が一刀に狙いを定めたその時!


一刀「よっ!おじさん! 」


一刀が誰かと話していた。


一刀の顔の方を見てみると


おじさん「よっ!城の兄ちゃんかい! 」


そこにはラーメン屋の屋台があり主人のオヤジがいた。


オヤジ「ちょうどいい、兄ちゃん暇なら手伝ってくれないか?どうも今日は客足が少ないんだ 」


一刀「承知した!小助、お前も頼むぞ! 」


小助『合点でい! 』


スッ!


そして一刀は屋台の中に入り、小助は屋台の外で何かの準備をする。


すると


チャキンッ!


手拭いを頭に巻き、前掛けをつけた一刀が現れ


バシバシンッ!!


麺をうちまくる!


そして屋台の外では


小助『さぁさぁ、おいしいラーメンだよ!一杯食ってきな! 』


小助が呼び込みをしていた。


すると


もわ〜っ


屋台の中からおいしいラーメンのにおいが流れてくる


客「おいしそうなにおいだな♪ 」


客「一杯食ってくか! 」


スッ!


そして屋台に客が入ると


オヤジ「へい毎度!注文は? 」


オヤジが注文をとり


客「味噌ラーメンで! 」


客「俺は叉焼(チャーシュー)麺で! 」


オヤジ「兄ちゃん!味噌と叉焼一丁だ! 」


一刀「了解! 」


スッ!


一刀が注文を聞くと


シュパパーッ!!


目にも止まらぬ早業でラーメンを作っていき!


スッ!


一刀「味噌と叉焼お待ち! 」


素早くラーメンが作られた。


客「早いな!? 」


客「でもいくら早くったって味が悪くちゃダメだけどな 」


チュルッ!!


そして客がラーメンを食べると


客「う…うまい!? 」


客「こんなうまいラーメン初めて食ったぜ!? 」


客には好評であった。


そして客が客を呼んでいき


ずらりっ!!


いつの間にか屋台の外に行列ができるくらい人が並んでいた。


小蓮「(すごっ!?) 」


これがさっきまで客足のなかったラーメン屋とは思えない


ちなみに何故一刀がこんなことをしているのかというと、数日前、町にやって来た一刀は買い物を済ませた帰りに偶然この屋台に立ち寄り、売れなくて落ち込んでいるオヤジを見て手伝ったところ好評になったのだった。


オヤジ「悪いな兄ちゃん、母ちゃんが赤ちゃん産むためにいないからな 」


一刀「これくらいお安い御用さ 」


そしてこの様子を隠れて見ていた小蓮は


ぐるる〜!


小蓮「見てたらお腹空いちゃった。シャオもラーメン食べよっと♪ 」


奇襲するのを忘れて並ぼうとする小蓮


すると


ドンッ!!☆ミ


小蓮「きゃっ!? 」


誰かにぶつかってしまった。


すると


男「いてぇじゃねえかよこのガキ!♯ 」


ドンッ!


小蓮とぶつかった男が怒って小蓮を地面に押さえつける!


小蓮「ちょっと!何する気よ! 」


男「決まってるだろ!慰謝料として体で払ってもらうぜ! 」


ぐいっ!


小蓮「いやっ!やめてよ!? 」


嫌がる小蓮だが男は止めようとしない!


回りの人は男の迫力にびびって手が出せない!


警備隊が来てからでは遅すぎる!


そして一刀は…


一刀「ふふ〜ん♪ 」


トントンッ!


のんきにラーメンを作っていた。


男「丸裸にしてやるから覚悟しやがれ! 」


小蓮「いやーっ!! 」


もうダメだ!と小蓮が思ったその時!


一刀「おっと!砥石(といし)が滑っちゃったーっ!! 」


シュッ!


キィーンッ!!


一刀がそう言って投げた砥石は


ゴッチーンッ!!☆ミ


男「がはっ!? 」


男の頭に直撃した。


一刀「お客さんすみませんね、うっかり手が滑っちゃって♪ 」


一刀がそう言って男に近づくと


男「テメェふざけるなよ!♯今のが滑ったっていう程度かよ!♯ 」


ぐいっ!!


男は一刀の胸ぐらを引っ張る


男「食らいやがれ!♯ 」


ブォンッ!!


男は一刀を殴ろうとするが


サッ!


一刀「お客さん、両手を使っちゃ危ないよ 」


男「何だとこの野郎! 」


一刀が男の拳を避けて言った直後


ジリジリッ…


男の後ろを小助が狙っていた。


小助『食らいな!奥義… 』


ダッ!


小助は印を結びながら男めがけてジャンプする!


そして…


ブスッ!!


小助『カンチョー地獄! 』


小助は男にカンチョーを食らわした。


すると男は…


男「ぎゃーっ!? 」


ぴょーんっ!!


あまりの痛さに男は跳び跳ねながら叫びまくる!


そしてそうこうしている間に


警備隊「ここで男が少女に乱暴しているという情報があったぞ! 」


ザッ!


警備隊がやって来て男を取り押さえていった。


その後


小蓮「うっ!うっ! 」


男にいじられまくった小蓮が泣いていると


パサッ!


一刀が上着をかけてきた。

一刀「小蓮、尾行するならもっとうまくした方がいいぞ 」


小蓮「もしかして気づいていたの!? 」


一刀「一応忍者であるからな 」


一刀が言うと


一刀「ほらっ、今日は騒ぎで店じまいだから一緒に帰ろう 」


スッ!


小蓮に手を差し出す一刀


ニコッ!


しかもその時、一刀がニコッと笑っていた。


小蓮「(ポォ〜っ///) 」


この時、小蓮は一刀の優しい面と助けてくれた面、そしてニッコリの面により今まで男は不要だと思っていた小蓮が初めて恋をした。


小蓮「あ…あのさぁ一刀/// 」


一刀「んっ? 」


小蓮「これからは私のことは小蓮じゃなくてシャオって呼んでね♪ 」


一刀「は…はい? 」


何故そう呼ばせるようになったのか、鈍感な一刀には気づかなかった。


そしてそれからというもの…


呉の城


ギャーギャーッ!!


雪蓮「一刀は私のものよ!離しなさいよシャオ! 」


小蓮「お姉ちゃん何言ってるのよ!一刀はシャオのものなんだからね! 」


一刀「だから俺は孫権様の護衛で… 」


蓮華「はぁ… 」


城では連日のように雪蓮と小蓮が一刀を取り合ったという


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ