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天下一品武闘大会その8

二回戦からますます戦いがヒートアップ(西森的に)です

魏にて開かれた天下一品武闘大会は無事に一回戦を終え、二回戦へと進んだ。


そして源治VS玲の試合が終わった後


源治「・・・はらほろひれはれ〜!? 」


理央「しっかりしてください源治さん!? 」


玲に百八発の拳を食らった源治は伸びてしまい


源治「・・・ここはどこ?私は誰? 」


理央「しっかりしてください!? 」


軽く記憶喪失になりかけていた。


玲「(さすがにちょっと殴りすぎちまったかな) 」


といくら相手が源治とはいえ殴りすぎたことを後悔する玲であったが


地和「それじゃあ次の試合を始めるよ〜! 」


地和「青門・呉軍所属、黄蓋公覆! 」


祭「おっ!儂の出番のようじゃな 」


次の試合は呉の祭さんVS


地和「赤門・幽州軍所属、風切吹音! 」


吹音「えっ!?私ですか!? 」


新星(ルーキー)の一人である吹音の試合に決まった。


そして


ジュン「おい源治、爆乳VS爆乳の対決だぞ。もしかしたらポロリもあるかもな♪(ぼそぼそ) 」


とジュンが源治に話した瞬間


ジャキンッ!!


源治「・・・爆乳対決きたーっ!!ポロリは男の情熱だーっ!! 」


某宇宙飛行士仮面のような台詞を叫んで源治は復活した。


だが


ガシッ!!


理央「源治さん…♯ 」


玲「次は一年間殴ってやろうか♯(365発) 」


復活した瞬間、源治は理央と玲にしばかれるのであった。


雪蓮「祭!相手が大人しいからって油断しちゃダメよ! 」


祭「わかっておる。策殿との試合で奴の力はだいたいわかっておるからのう! 」


前に雪蓮は吹音と戦ったことがあり、その時は雪蓮が吹音の体質を知らなかったのと油断したこともあり雪蓮が負けてしまったのだ。(45話参照)


白蓮「頑張れよ吹音! 」


吹音「はい!白蓮様に勝利を差し上げてみせます 」


スッ…


そう言って吹音は舞台場に上がろうとするが


白蓮「んっ、おいおい鉄扇を忘れているぞ 」


吹音が得物の鉄扇を持たずに舞台場に上がろうとするのに気付き鉄扇を渡そうとする白蓮だが


吹音「いいえ、鉄扇は使いません 」


白蓮「えっ!? 」


吹音は受けとるのを拒否した。


白蓮「おいおい黄蓋は呉でもかなりの実力者だぞ、(あなど)っちゃ… 」


吹音「侮ってなんかいません 」


鉄扇を受け取らない理由を話す吹音


吹音「私は今まで戦闘においては鉄扇を使ってもう一人の自分に頼るという戦い方をしていました。だけどもいつでも鉄扇が使えるというわけではありません!曹操(華琳)さんがこの大会を開いたのは単なる各軍の武力向上だけではなく、不利な状況でも戦えるようにするためだと私は思うんです! 」


ドォンッ!!


多少考えすぎな気もするのだが…


華琳「(あの娘、なかなか良いことを言うじゃない、見た目もいい娘だし、引き抜きを考えとかないとね♪) 」


何かを企む華琳


すると


白蓮「そうか、お前がそこまで考えてるなら止めはしない!だがこの大会中は外部からの武器の持ち込みは禁止されている。使わなくていいから持っていけ! 」


吹音「はい! 」


吹音に鉄扇を渡す白蓮であった。


スッ!


そして吹音と祭さんが舞台場に上がると


夏芽「それでは試合開始! 」


試合が開始された!


祭「フッ!その意気はさすがじゃが、儂を相手に丸腰で勝てると思うとるのか! 」


ヒュヒュンッ!!


丸腰の吹音に矢を放つ祭さん


ササッ!!


なんとか矢を避ける吹音であったが


吹音「丸腰なわけありません!私だって忍者なんです! 」


シュシュッ!!


吹音は印を結ぶと


吹音「風遁・風車手裏剣! 」


シュシュッ!!


風車の手裏剣を祭に飛ばすが


ぼとぼとっ!!


吹音「えっ!? 」


手裏剣は祭さんに届く前に落ちてしまった!


一刀「やはりそうか!? 」


雪蓮「一刀はああなる理由を知ってるの? 」


一刀「吹音の決意は確かに立派だが、今までもう一つの人格に頼りきっていたため術が慣れていないんだ!? 」


例えば人間が動かなくても頭で思うだけで動いてくれるロボットが開発され人が使ったとする。


それが長い間続き、ある日ロボットが壊れて元の生活に戻ってしまうと筋肉が衰えて動かなくなってしまう。


これと同じように吹音は術を発動する際は人格が変わった時の方が多いため元の人格で術を使うと発動しても失敗してしまうのだ。


吹音「(やはりぶっつけ本番はダメなんですね!?) 」


いくら吹音が決意しても日頃からの鍛練をしていないため無理なのだった。


祭「フッ!悪いがこれは勝負じゃ!遠慮なく攻めさせてもらうぞ!! 」


ヒュヒュンッ!!


吹音「はわわ!? 」


さっきまでの意気はどこへやら?


祭の攻撃を避けることに専念する吹音


だがこのままでは判定負けで吹音が負けてしまう!


白蓮「吹音!もういいから鉄扇を使え!! 」


吹音「で…でも使えば『公孫賛軍には決意を無視した馬鹿者がいる』って世間から言われてしまいます!? 」


軍を汚されるくらいなら自分が傷ついた方がまだマシだと吹音は思っていたが


白蓮「軍の名なんてどうでもいい!私はお前が傷つくのを見たくないんだ! 」


ズキュンッ!!


吹音「白蓮様… 」


白蓮の言葉に感動する吹音


そして


パシッ!!


吹音が鉄扇を手に取ると


吹音(裏)「さぁ〜て、こっからがあたしの本領発揮だぜ!! 」


バンッ!!


吹音の性格が変わってしまった!


吹音は二重人格者であり鉄扇を持つことで性格が変わるのだ。


祭「ようやく本気を出したようじゃのぅ 」


ヒュンッ!!


祭が吹音に向かって矢を放つと


パシンッ!!


吹音(裏)は鉄扇で矢を弾いた!


吹音(裏)「こんなのろまな矢なんてハエだって止まっちまうぜ、あんたこそ本気出してねえんじゃねえのか!! 」


祭「なぬっ!! 」


祭を挑発する吹音(裏)


そしてこのすぐ後


吹音(裏)「だったらあたしが本気を出させてやるよ!このおばさん!! 」


カチンッ!!♯


今、吹音(裏)はとんでもないことを言ってしまった!?


紫苑、桔梗、そして祭、恋姫でも熟じ…年長者であるこの三人におばさん、ババア、熟女という禁句を言えば射抜かれる。


という規則的なことは読者だって知っている。


そして直後


ヒュヒュンッ!!!!


無数の矢が吹音(裏)に襲いかかった!!


吹音(裏)「おもしれえ!!やっぱり戦いはこうでなくっちゃな!! 」


シュシュッ!!


吹音(裏)は印を結ぶと


吹音(裏)「風遁・旋風竜巻! 」


ギュルルーーッ!!


鉄扇を広げたまま回転する吹音(裏)


バララッ!!


その巻き起こした竜巻によって矢は全て落ち


祭「うおっ!? 」


ビュンッ!!


祭さんも竜巻に飲み込まれてしまった!!


吹音(裏)「これで終わりだぜ!! 」


そこから更に攻撃しようとする吹音(裏)だが


吹音「(ダメです!これはあくまで軍事大会なんですよ!) 」


吹音(裏)「おっと!そうだったな 」


表の人格が必死で止め、攻撃するのをやめる吹音(裏)


そして


バタンッ!!


竜巻に飲まれた祭さんは場外に落ちてしまい


夏芽「場外により勝者、風切吹音! 」


吹音の勝利が決定した直後


吹音「黄蓋さん!? 」


ダッ!


舞台場から降りて祭さんのところに向かう吹音


吹音「も…申し訳ありませんでした!黄蓋さんに本気を出させるためとはいえ罵倒してしまって!! 」


罵倒したことを謝る吹音に祭さんは


祭「もうよいわかっておるわい 」


吹音「えっ? 」


祭「お主の性格は前に会った時にだいたいわかっておるからのう、お主が儂に本気を出させるために罵倒したのはわかっておるわい。それにここで儂がお主を仕置きすれば試合に負けた儂の腹いせだと思われるかもしれぬからのぅ 」


吹音「黄蓋さん… 」


どうやら許してくれるかと思いきや


祭「じゃが 」


ガシッ!!


吹音「えっ!? 」


祭さんは吹音を捕まえると


祭「仕置きせね代わりにお主の金で酒を奢ってもらおうか♪♯ 」


吹音「やっぱり怒ってるんじゃないですか〜!? 」


ダダーッ!!


白蓮「吹音ーっ!? 」


祭さんは吹音を担いで酒屋に直行するのであった。


雪蓮「(私もわざと負けてお酒でも奢らせようかな?でも優勝して大酒を飲むって手も…) 」


何やらよからぬことを企む雪蓮であった。


果たして次回は誰が誰と対決するのか!?

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