百話記念特別物語
今回は百話目を記念して以前募集した話を題材にしてみました。
どれが選ばれたかは見てください
それはある夜のこと
スッ!
鍛練場に茜が一人で立っていた。
すると
茜「(これから益々戦いは激化するばかり、新星の皆さんが一心同体や厳しい修行で強くなっていくなか、私だって足手まといにならないよう修行するしかない!) 」
茜は相棒となる動物がいないため一心同体ができないのだ。
そして
シュシュッ!
茜は印を結び出した!
茜「(今からやる術は黒龍から教わった強大なる術、この術は人を大量に殺める(あやめる)ため今まで一度も使ったことがないけれど、私が強くなるにはこれしかない!) 」
シュシュッ!
そして茜が印を結び終えると
茜「水遁・水虎弾の術! 」
すると!
ゴォッ!!
茜の手から水でできた巨大な虎が出現した!
茜「やった!初めてやった時は黒龍から気を分けてもらってできたけど、ついに一人でできた! 」
それほど茜も成長したという証である。
そして茜が術を発動して油断していたその時!
くるっ!
茜「えっ? 」
水虎が茜の方を見ると
水虎「ガルルーッ!! 」
バッ! ザシュッ!!
茜「きゃっ!? 」
いきなり水虎が茜に襲いかかってきた!
茜「(何で術が術者を襲うの!?) 」
思いがけない出来事にパニックする茜
水虎「ガルルーッ!! 」
バッ!
そして水虎が再び茜に襲いかかるが
茜「か…解っ!? 」
シュッ!
茜が慌てて術を解除すると
シュンッ!!
水虎は水となって消滅した。
茜「(い…一体何が起きたの!?) 」
まさか自分で出した水虎が自分に襲いかかってくるなんて予想していなかった茜
だが
ズキンッ!!
茜「いたっ!? 」
考えるより先に先程水虎に受けた傷の痛みを感じ
茜「水遁・水癒し! 」
バシャッ!
急いで水癒しで回復する茜であった。
茜「(理由は明日、一刀様にそれとなく聞いてみよう) 」
そして次の日
一刀の離れ・居間
一刀「出した術が自分に襲いかかってくる時はどんな状態なのかだって!? 」
茜「は…はい 」
朝早く、茜が一刀の離れに訪れ、そんなことを一刀に聞いてきた。
一刀「何故そんなことを聞くんだ? 」
茜「えっ!?いや、その!? 」
鍛練の最中にそんなことが起きただなんて言えば一刀が心配してしまう
そう思った茜は
茜「お…女の子には色々な秘密があるんです! 」
バンッ!!
という理由をいってきた。
一刀「は?まぁいい、確かにそういう実例がある 」
茜「例えばどのようなケースですか? 」
一刀に詳しく聞いてみる茜
一刀「例えば気の量が少ないのに気を多く使う術を使うと操りきれず暴走したり、効果が多少違うことがある 」
茜「(私も気が水虎弾を出すのにギリギリだったから操るのができなかったわけか!?) 」
暴走の理由を知る茜
一刀「まぁ、俺も小さい時に強大な気を使う術を使ってしまったがな 」
茜「一刀様もですか!? 」
あの一刀も小さい時とはいえ術を失敗したことを知り驚く茜
茜「それで一刀様はその時どうなったんです!? 」
一刀「俺の場合は時間制限がある術だったから助かったが、その時のことを何故か詳しく覚えてないんだ 」
※このエピソードについてはそのうち書く予定である。
茜「それで一刀様、どうすれば術をコントロールできるようになるんですか? 」
茜が本題に戻って聞いてみると
一刀「気を多くすることだがこれには限度がある場合がある 」
人には大量の気が入る人もいれば、ある程度の気しか入らない人もいる。
人によっては鍛練しだいで大量の気が入る体の人もいれば、僅か(わずか)しか入らない体の人もいる。
一刀「放つ術が生物系の場合、精神を集中して体の中に呼び掛けることで操ることもあり得る 」
茜「成程、わかりました! 」
一刀「ただし… 」
一刀が最後まで言う前に
茜「ありがとうございます! 」
ダッ!
一刀「あっ!おいっ!? 」
茜は急いで一刀の離れから出ていった。
一刀「(何か心配だな!?) 」
鍛練場
茜「精神集中とはさすが一刀様です。考えてみれば私も水大蛇を使う時は近くにあった神社にお参りに行ったくらいですしね 」
スッ!
茜は座禅の姿勢をとると
スッ!
目を閉じて心を集中した。
茜の心の中
茜「んっ…ここが私の心の中ですか?何だか何もないところですね 」
茜の心の中は何もない暗い空間であった。
すると
茜「あっ!あれは! 」
茜が心の中に水虎がいるのを発見した。
茜「ちょっと水虎、話を聞いてください! 」
茜が水虎に話しかけると
水虎「あんっ!誰だテメェ?♯ 」
バンッ!!
水虎が茜に話しかけてきた。
茜「(心の中だから水虎と会話ができるわけか)私はあなたの術者です。私の指示を聞いてください! 」
茜が水虎に言うと
水虎「やなこった 」
早速拒否する水虎
水虎「そもそも俺は自由に暴れていいと黒龍に言われたからお前についたんだぞ!好き勝手暴れて何が悪い! 」
我が儘な水虎に
茜「ならば!私と勝負しなさい!私が勝てばあなたは私に従ってもらいます! 」
ビシッ!!
水虎に対して強く言う茜
すると
水虎「面白い、俺はそういうやり方は嫌いじゃないぜ! 」
バンッ!!
戦闘体勢をとる水虎
茜「私だって本気でいかせてもらいます! 」
スッ!
茜は得物の鞭『水蛇』を取り出すと
茜「ハァッ!! 」
バッ!
水虎に向かっていくが
こてんっ!
茜「いたっ!? 」
久々に茜のドジスキルが発動し、転んでしまった。
水虎「(黒龍はこんな奴に俺を移させたのか!?)ドジな奴め!死ぬがよい! 」
バッ!
転んだ茜に襲いかかる水虎
茜「ひっ!? 」
茜は必死で逃げようとするが間に合わない!
その時!
「火遁・炎陣壁! 」
ゴォーッ!!
水虎の前に炎の壁が現れ
水虎「ちっ!? 」
サッ!
蒸発を避けて水虎は後ろに下がった!
茜「(いっ…今のはまさか!?) 」
スッ!
驚いた茜が後ろを見ると
一刀「危ないところだったな 」
茜「一刀様!? 」
バンッ!!
茜が思っていた通り、一刀がいた!
一刀「注意事項を聞いてなかったから教えようと来たらヤバそうな雰囲気だったからな、心の中に潜り込ませてもらったぞ 」
そして現実世界では
スッ!
座禅をしている茜の額に一刀が手を置いていた。
心の中
一刀「いいか茜、心の中といってもここで起きるのは現実と同じだ。傷つけば傷を負うし、死ねば現実でも死んでしまう。だからあまりおすすめできないんだ 」
茜「そ…そうだったんですか!? 」
一刀がこなければ間違いなく死んでいただろうと驚く茜
一刀「時間はかかるが地道に鍛練するしか安全な道はない、さっさと現実世界に… 」
一刀は茜に戻るように言うが
茜「地道じゃダメなんです 」
一刀「えっ? 」
茜「私だって武将なんです!私だって新星の皆さんの足を引っ張りたくないんです!だから強くなるためには水虎を手なずけないと… 」
本心を一刀に向かって叫ぶ茜
すると
一刀「成程な、なら本番だと思って本気で水虎とぶつかれ!ヤバくなったら強制的に現実世界に戻すからな! 」
一刀が茜に言うと
茜「はいっ!一刀様! 」
やる気を出す茜
そして
シュンッ!!
一刀の炎陣壁が消滅し
水虎「待たせたな女!! 」
バッ!
水虎が茜に飛びかかってくるが
茜「私はもう負けません! 」
シュシュッ!!
茜は印を結ぶと
茜「水遁・水鉄砲! 」
ブシューッ!!
茜は水虎に水をかけるが
水虎「こんなものが通用するかよ! 」
水虎には全然効いていない。
すると
シュシュッ!!
茜「秘伝水遁・水鎧! 」
ジャキンッ!!
茜は更に印を結んで茜版の一心同体である水鎧をする
そして
茜「水遁・矢降雨! 」
シュッ!
茜は矢を空に打ち上げ
もくもくっ!
雨雲を作り出すと
シュシュッ!!
雲から多数の矢が放たれた!
水虎「こんなもの!避けて… 」
水虎は矢を避けようとするが
シュシュッ!!
茜「水遁・水網の術! 」
茜は更に印を結ぶと
ギュギュッ!!
水虎「なにっ!? 」
先程、水虎にかけた水が網のように重なりあい、水虎の動きを封じた!
そして
ブシュシュッ!!
水虎「ぐぎゃーっ!? 」
水虎は矢を食らうのであった。
ちなみにこの術は辺り一面を攻撃し、茜以外を傷つけてしまうので一刀は
シュシュッ!!
一刀「風遁・旋風防衛陣! 」
ギュルギュルーーッ!!
カキカキンッ!!
何とか矢を弾いていた。
その後
水虎「ちっ!小娘のくせにこの俺を倒すなんてスゲエじゃねぇか 」
茜「それはどうもです 」
水虎「(黒龍もこの力を感じて俺をこいつにつかせたんだろうな)約束は守ってやる。だがお前が少しでも弱気を見せたら食い殺してやるから覚悟しな! 」
茜「望むところです! 」
シュッ!
こうして茜は水虎を手懐けることに成功し、現実世界に戻ったのだが
パッ!
一刀「よくやったな茜 」
茜「一刀様、ありがとうございます♪ 」
手助けしてくれた一刀にお礼を言う茜
すると
ボンッ!!
茜の水鎧が解除され
※心の中で装備系の術を使うと現実世界でも装備されたままになる。
ぷるんっ♪
一刀「!? 」
茜は全裸になってしまった!
※茜の水鎧は術を解除すると全裸になるのだ。
しかも
茜「弟子の危機に間一髪で助けに来てくれるだなんてさすがは一刀様です♪ 」
ギュッ!!
自分が全裸なのに気づかず全裸のまま一刀に抱きつく茜
すると
むにゅ〜っ!!
茜の生乳が一刀に当てられ
一刀「(ブバーッ!!)ちょ…ちょっと茜、離れろ!!/// 」
鼻血を噴きながら茜に離れるよういう一刀だが
茜「感謝の気持ちで離れたくありません♪ 」
一刀「そ…そういうわけには!?/// 」
困る一刀だが
一刀「!? 」
この時、一刀に二つの視線が向けられているのを感じて視線の元を見てみると
蓮華「一刀、裸ノ茜二抱キツカレテ何ヲシテイルンダ♯ 」
久しぶりに嫉妬でヤン華(ヤンデレ蓮華)となった蓮華と
明命「一刀様、今日は私の鍛練に付き合う約束でしたのに茜さんと鍛練するだなんてずるいのです♯ 」
約束を破られて怒った明命がそこにいた。
一刀「ハハハ!? 」
その後、一刀は蓮華から罰として鼻血を出さずの下着選びに付き合わされ(もちろん下着着用を見なくてはならない)
明命からは一日中の鍛練に付き合わされ、くたくたになったという
他の話は後に出るかもしれないのでお待ちください




