遅くなりました
非常に遅くなったんですが、感覚おいても書くのででよろしくお願いします。
それとあけましておめでとうございます。
その彼女の言葉にまた数歩、俺は下がってしまう。
俺は一つ忘れていたことがあったんだ。
ここは踊り場・・・。
つまりその先には階段があるのだ。
それを見事に踏み外した俺は気が付くと見事に天井を見ながら階段をガクガクと滑り落ちていた。
「そしてお前はこの世界でのゆう?」
俺が階段をおちていることに気が付いていないのか、一人力説を続けている紺野はようやくこっちを見て目をキョトンとせる。
落ちるたびに「が」とか「あ」とか漏れる声を意識しながら俺はとりあえずにやりと笑う。
ガンッ!
そもそも我が校の階段はそこまで長くなかった・・・・。
踊り場まで滑り降りた俺は勢いで柔道の後転をしたのち勢い弱まらず思い切り壁に頭を打ち付けた。
ブラックアウトし始める視界に、
あぁ、もう死ぬんだな俺・・・。
とか呑気の思いながら、駆け寄ろうと必死で階段を降りてくる紺野を眺めていた。
いやぁ・・・どこをって俺も男の子ですから・・・ね?
揺れる(自重)とか見えそうなパ(自重)とか見たいですもん。
いや、こいつ小っちゃいし揺れる物がなかったな。
そんなバカみたいな考えは長くはもたなかった・・・。
なんでかって?
最後の数段で見事に踏み外すと前のめりに俺の方にこけて来たのだ。
ガツッという鈍い音と共に俺の意識は刈り取られ完全に落とされたのだった。
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気が付くと俺は真っ白な天井を見上げていた。
「っ!」
ここがどこか確かめようと体を起こすとおでこの辺りを鈍痛が襲う。
恐る恐る触ってみるとそこにはたんこぶが出来ているようだった。
はぁ、吐息を吐いてからあたりを見回すと
薬品の匂い、綺麗に整頓された薬棚、白衣を着てメガネを掛けた紺野。
あぁ保健室か・・・はぁ!?
「こん、いッ!紺野何してるんだお前」
もしかして此奴コスプレの趣味でもあるんじゃないだろうか?
再度襲いかかってきた鈍痛に顔をしかめながらも問う。
「寒いから先生に上着貸してもらちゃった」
と同じくおでこを抑えながら言う紺野に俺は初めてそこで気が付いた。
「その・・・あれだ。すまなかった」
とりあえず目を逸らしながらも謝っておく。
「何がかな?」
寝てないさいとでも言うかのように上半身も寝かせるとベットの横に腰を下ろした。
「いや、紺野のデコにタンコブ出来てるのってさ・・・その、俺のせいだろ?」
顔を逸らしつつほっぺを掻きながらそこ端となく訊いてみる。
正直な話、本当に俺のせいかわからないのだ。
「うーうん。滝川君のせいじゃないよ。だって私がこけたのが悪いんだもん」
「いやさ、そもそも俺が落ちなければ、さ」
無かっただろ?と言おうとするが妙に意識が重い。
「滝川君は優しいね・・・」
ブラックアウトし始めた視界の中。
俺は彼女の涙を見た気がした。
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すいません取りあえず此処まででm(_ _)m
みなさん、今年一年良いお年をお過ごしください。