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異世界を恐怖で支配する魔王の力は全部特撮なのにこの世界の人たちは私の言葉を信じてくれません! ~総天然色異世界~  作者: 猫長明
第2章:異世界で大学を作って科学技術を進めてやりたいこと?そんなのどう考えたって特撮作る以外にありえません!

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第28話:13KNIGHT

挿絵(By みてみん)


この物語はフィクションですが、

登場する人物・団体・名称等は、

実在のものが意識されています。


本作品は特撮作品及びその関係者を批判するものでなく

全ての特撮作品へのリスペクトを持って執筆しています。

この場を借りて情熱をもって素晴らしい特撮作品を

作られたすべての方々へ謝辞申し上げます。

 魔王軍の計画は順調に進んでいた。


 そうだとわかって見れば笑ってしまうような

 子供騙しな『絵』だとしても

 特撮はこの世界の人々にとって未知の技術。

 面白いほど簡単に騙せてしまう。


「戦争などつまらん」

「だな。もっと面白いことがある」


 『魔王』に戻ってきてもらうためには

 面白いことをしてやればいい。

 人々が純粋に驚ける世界を作ってやれば、

 必ず帰ってきてくれるはず。

 そう信じてここまで計画を進めて来た。


 そんなある日のことだった。


「特撮が、バレた?」


 魔王軍の耳に入ってきた人物の噂。

 この映像は特撮だと叫び、

 嘘を暴くための行動を始めた少女。

 聞けばその少女もまた、特撮を見えるという。


「この世界の人間が『特撮』を知っている。

 つまり……その人物の影には……」


 ノアの表情が明るくなる。

 何十年、何百年と待ってきた、

 彼らにとっての神とも言える存在。


挿絵(By みてみん)


「魔王様が、帰ってきた……!」




▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼




 犯罪ギルドの面々も遊びでやっているわけではない。

 人探しは彼らにとっての得意技だ。


 自分たちの顔に泥を塗った謎の騎士、

 ジャッジメントナイト。

 その正体を探り当て、この街から『消す』

 ギルドの名を保つためにも必要不可欠だ。


 しかし、それが出来ない。

 何故ならば……


「騎士は20代ぐらいの若い男だった!」

「身長は160cmくらいだったな」

「いかつい中年みたいな肩幅で……」

「2メートルはあったぞ!」


 爆弾取引の後も度々現れ邪魔をしてきた

 ジャッジメントナイト。

 その姿に関する目撃情報が、

 まるでまとまらないのだ。


「一体何者なんだ……?」


 不気味に思いながらも、調査を進めるため

 普段の仕事を棚に上げることはできない。


 非合法な酒の取引から奴隷の売買まで。

 今日も街のどこかで悪行を進める犯罪ギルド。

 路地裏で密かに進む取引を見ていた影がいた。


「おじさん、そういうこと、良くないよ」

「あん?」


 振り返ればそこに居たのは小さな少女。

 世間厳しさを知らない無垢な子供ガキ


「嬢ちゃん、おじさん達の仕事の邪魔すると……」

「どうなるのかな? ()()

「っ!?」


 またしても聞こえてくる謎の笛の音色。

 犯罪ギルドの面々の表情が厳しくなる。


「ガキ、てめぇ……何者だ!?」


 少女はにやりと笑って。


「知らない人に名前を教えちゃ、ダメ!」


 路地裏へと消えていく少女。

 その少女を追いかけて路地を曲がるも、

 既にもぬけの殻だ。


 一体どこへ?

 そう周りを見回す、その時。


(天誅)


 取引に加わっていた男の背中に、

 刃が突き立てられていた。




▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼




「おもしれぇことを考えたもんだぜ」


 シンは酒を煽りながら、

 にやにやとリンネを相手に笑う。


「ただ世直しをするわけじゃない。

 よりセンセーショナルに、面白く。

 街のやつらはこういうのが大好きだからなぁ」

「そうですね。

 街はジャッジメントナイトの噂で持ち切りですよ。

 今までの悪魔の噂を、忘れてしまうほどに」


 ここまでヒーロー、ジャッジメントナイトとして

 活躍してきたのは間違いなくシン自身だ。

 ここまで彼が解決した事件はちょうど13個。


 しかし、彼はここまで一言も喋っていない。

 ヒーローの『変身前』として姿を晒したのは

 常に別人だった。


「ヒーローの正体がバレたら

 ピンチに陥るってのはお約束ですからね!」

「何のお約束なんだか……」


 街の至る所で進むギルドの建築。

 そこに身1つを隠せるスペースを用意させ

 事前に鎧を着たまま隠れ潜む。


 特徴的な笛の音色と芝居がかったセリフで

 姿を印象付けつつ敵を潜伏場所まで誘導したら、

 後は背後から一刺しにするだけ。

 そこから先は目撃者を可能な限り消すだけだ。


「目撃者が全員消えた上に、

 カタギから目撃情報を集めてみれば

 その情報がまるで一致しない。

 見事なもんだよ。

 ヒーロー、ジャッジメントナイトは確かに存在するのに

 誰もその真の正体を知らない。

 勝手に進むのはその噂だけだ」

「そうです。噂には噂。陰謀論には陰謀論。

 恐ろしい噂で存在しない恐怖を進めるよりも、

 楽しい噂で存在しないヒーローを

 追いかけてもらった方がずっといい。

 そう、魔王軍という『悪』が存在しないなら……」


挿絵(By みてみん)


「存在しない『ヒーロー』で、戦えばいいんですよ。

 そう、人間はみんな、ヒーローなんです」

この物語は毎週日曜日9時に公開しています。



気に入った方は前作もよろしく。


★異世界で国鉄分割民営化を回避するため走る

 鉄オタエルフの奮闘記。


異世界で森を切り開き鉄道敷いて魔王を倒したエルフの後日譚

「ファン・ライン」~異世界鉄道物語~

https://ncode.syosetu.com/n8087ko/

【Nコード:N8087KO】





★全員クズの勇者パーティの中に

 裏切りものが1人いる(※1人しかいない)とわかり

 全員が暗躍しはじめる話。


このパーティの中に1人、魔王の手先がいる!

https://ncode.syosetu.com/n7991lc/

【Nコード:N7991LC】


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