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Chat4

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


――篠原の家に行ってきました。マジで、蔵でした!――


――え! 本当にイメージ通りの蔵って感じだったの!?――


――そうなんですよ。自分の中にあった蔵のイメージを具現化したみたいな蔵でしたよ――


――へぇ~、そんな感じだったんだ。それにしてもすごいね、あんな大きな蔵が家の庭にあるなんて――


――蔵もすごかったですけど、家もすごかったですよ。めちゃくちゃ大きいんですよ! 門から玄関までなんか、車が数台は余裕で置けるスペースがありましたよ――


――それはすごい豪邸だね!――


――瓦屋根で二階建ての日本家屋って感じなんですが、中は割と現代風でした。全体空調がある家になんて初めて行きましたよ――


――なんか聞いているだけでも、すごい家だったっていうのが伝わってくるね。篠原君って、一体何者?――


――篠原から聞いた話だと地主の家の家系らしいですよ。幕末から明治維新にかけて海外との事業で成功した篠原の祖先が持っていた土地を現代まで引き継いでいるだけみたいです。今はもう事業はやってないから、そこまで金持ちではないって篠原は言ってました。どこまで本当かはわかりせんけどね。庶民である俺達から比べたら篠原は十分に金持ちですから――


――土地持ちの子か~。たしかに、蔵とかいっぱい持っててもおかしくはないね。ところで、蔵は家のどの辺にあったの?――


――外からは高い木々に囲まれて見えなくて、庭を入って奥の方にありました。庭って言っても、ただの庭じゃありませんよ。日本庭園みたいな庭で、その奥から見える蔵がそりゃあ、まぁ、風情があるってもんでしたよ。並みの観光地よりもいい場所でした――


――絶賛だね~。そんなにすごかったんだ~――


――えぇ、それはもう本当に――


――それで、目的は達成できたの?――


――目的?――


――この前に言ってたでしょ。篠原君に手伝ってもらえないか交渉してくるって――


――あ~~そのことか! 大丈夫です。バッチリでした! 無事にオカ研の手伝いをしてくれるように取り付けられました!――


――それはよかったね! これで、廃部阻止のためにまた一歩前進できた感じかな?――


――そうだといいんですが……――


――どうしたの? 不安気だね――


――本当にこのままでいいのかと……文化祭まであと一ヶ月ぐらいしかないのに、俺達が成果を出せているビジョンが全然想像つかないんです――


――そう思う気持ちはわかるけど、ここで弱気になっちゃだめだよ! まだ、文化祭が来たわけじゃないんだし諦めないで頑張ろ!――


――は、はい! そうですよね、まだなんとかなりますよね。気合入りました。ありがとうございます。俺、頑張ります!――


――うん、頑張って!――


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


最後まで読んで頂きましてありがとうございます。

次話の投稿は明日を予定しております。


少しでも面白いと思った方、ブックマーク、ポイントをして頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。


活動報告も書いています。

よろしければそちらもご覧ください。

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