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フェル 森で偶然助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと暮らしていく話  作者: カトウ


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氷魔法

 74 氷魔法


 農家の人たちからいろいろと野菜やら肉やらいただいて、みんなに見送られながら次の狩り場に向かった。


 途中セシル姉さんたちと合流して、少し荒れた道をそこそこのスピードで馬車が走る。乗り心地はかなり悪い。

 毛布をお尻に敷いて馬車に捕まりながら必死に耐えた。


 日が沈む前に野営地につきたかったそうで、みんな馬車の移動に慣れていると言っても着いた頃には全員がぐったりしていた。


 今日の夕食は僕が作りますとセシル姉さんに話してさっそく支度をはじめる。

 調理台やテーブルを作るのはフェルが手伝ってくれた。

 セシル姉さんから魔道コンロを借りて、たくさんもらった牛乳でシチューを作る。

 ホーンラビットの肉はみんなそろそろ食べ飽きてきたと思うので、ベーコンを使って少しあっさりとしたクリームシチューを作るつもりだ。

 お米を炊いて、メインのおかずは豚肉を使って少しピリ辛の野菜炒め。僕の想いとしては回鍋肉のつもりだったが、農場でいただいたいろんな野菜を入れたので、なんかほとんど肉野菜炒めになってしまった。

 多めに入れた唐辛子で炒めた野菜に砂糖と味噌で味付けをする。

 醤油で少し香りをつけたら出来上がりだ。テーブルの上に大皿で3つ置く。


 みんな多少の食器は持ってきているので、各自適当に食べたい分を取って勝手にやってもらうことにした。


 3男のところで買った椅子にフェルと座りながらご飯を食べていると、セシル姉さんたちに羨ましがられた。

 王都に戻ったら姉さんたちも買うらしい。僕の椅子は速攻でリンさんに取られた。


 食事係は見張りは免除されるので僕らはゆっくり休める。なんか申し訳ない気がしたので、お茶を作って見張りの時に飲んでもらうように置いておいた。


 明日の朝ごはんの仕込みをしながら魔力循環をする。フェルは素振りを始めた。それを見た新人パーティの剣士2人も一緒に素振りを始めた。


「だいぶスムーズに魔力を動かせるようになったじゃない。魔力の量は増えてないみたいだけれど」


 ローザさんがお茶を片手に僕の方にくる。


「前より魔法が楽に使えるようになりました。威力とかは変わらないんですけどね。土魔法とかは範囲が広がった気がします」


「これは魔法の威力を上げるっていうより、コントロールするための練習なのよね。魔法の威力はひたすら魔法を使ったりすることで少しは上がるんだけど、伸び方は人それぞれなのよ。リンなんかは風の魔法を使えるようになったけどセシルとリックは身体強化と簡単な火種の魔法くらいしか使えるようにはならなかったわ。ケイくんみたいにいろいろな属性が使えるけど、小さな事象しか起こせないのは珍しいタイプだと思うのだけれど」


 そういえばと思って氷魔法を使えるようになりたいことをローザさんに伝えると、詠唱でそういう事象を起こすことはできるけど、料理に使いたいような氷を作るのとは少し違うと言われた。


「魔力のコントロールができてくれば、あの髪を乾かす魔法みたいに自由に温度を変えることができるようになるわ。水魔法を使いながら、温度を下げていくイメージね。ケイくんなら練習すればそのうちできるようになると思うから頑張りなさい」


 そのためには魔力循環を繰り返すことが大切よと言ってローザさんは自分のテントに入っていった。


 フェルは素振りが終わって、今はテントで体を拭いている。


 水の温度をコントロールできるようになれば、野営中でもお風呂に入れたりするかな?でもそのために大量の水を生み出さなきゃいけないよね。僕には無理かもな、


 フェルが体を拭き終えたので、交代で僕も体を拭く。


 明日はこの近くの村で狩りをするそうだ。少し早めの出発になるとセシル姉さんが言っていた。


 寝る前に少し、ドライヤーの魔法で練習してみる。冷たい風をイメージすれば少しだけ冷たい風が起こる。

 やりすぎるとテントの中が寒くなる。

 練習もそこそこにして布団に入って寝た。
















読んでいただきありがとうございました。

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