七話
火山は活性化していた。
もはや村にほとんど人はいない、未来は一人で座って終わりの時を待っていた。
「……みらいぃ……」
慣れ親しんだ名前を無意識のうちに口にした。答える言葉はないはずだ。
「遥華! はるかぁ!」
「えっ? 」
体お起こして声の方を見る、息を切らし、身体を引きずり歩く小さな影。
「みら、い?」
「はるか!」
「っあぁ」
嗚咽に近いものがこぼれる、こちらから近づいて行こうとするはるかだがその場から体が動かずにたおれてしまう。丸二日ちかく同じ体制だったからであろう。
「遥華!」
駆け寄り優しく小さな身体を起こして支える。
「な、なん……で?」
「気づいたから、私、あなたといたいって。」
「それに、いったでしょ?」
『もしも世界が終るとしたら一緒にいてくれる?』
『ど、どうしたのよ、突然。』
『いいじゃん。いいじゃん! なんかこういう話をして盛り上がったりするらしいよ?
ほかの子は』
『あぁ、そういうの聞いた事あるかも、んっと、もしものはなしよね。』
『そうそう、他にも百億円あったらー。とか、願いが叶うならー。とかもあるらしいよ』
『……。あ、でも全部の答え一つで出せるかも。』
『えっ? なになに? 教えて教えて。』
『うん。それはね……。』
『遥華とずっと一緒かな。
「い、言ってたけど、だからって」
「……遥華、あったかいなぁ、私がそう思うのって遥華だけ」
「ここで寝てたから冷たいと思うんだけど……」
「そういうことじゃないのよ、わかってないわね」
「……うん。みらいも……あったかい……」
「あーあーもう、なんで泣くのよ、もぉ、ほら、実はオレンジとパン拾ってきてるから、これでも食べて元気出しなさいな」
「……うん、ありがと」
「ほら、ひとりですわれる?」
「うん……」
「ん、これ美味しいわね。」
「……そうだね」
「……どうしたのよ」
「ほんとにいいの?っておもって」
「もう、またそれ?さっきも言ったでしょ?私はあなたといたいの」
「そっか……ありがと」
「うん」
「っ。」
「あっ」
「揺れ、結構激しくなってきたね」
「そうね」
「未来」
「ん?」
「もうちょっとそっち行ってもいい?」
「うん、同じこと聞こうと思ってた。」
「遥華は、知ってる?てんせいって」
「なにそれ?」
「うん、なんかね、たとえ死んでもいつかきっとまた会えるんだって」
「そうなんだ……。私たちも会えるかな?」
「当然。こんなに近くにいるもの」
「そっかー。楽しみだなぁ。」
「あれ、なんかくらくなってきちゃった?」
「ほんとだ、なんでだろう?」
「わかんないや」
「ま、考えても仕方ないものね」
「ねぇ、未来」
「どうしたの?」
「わたし未来に会えてよかった。」
「私も同じ気持ちよ」
「山の方、うるさいね」
「それにちょっと熱くなってきたかも。」
「遥華。」
「未来。」
「「―――――――――」」
二人は飲まれて消えた。二人の間で交わされた言葉を知る者はもうこの世にいない。