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その2

●パーチィー(アルフの素敵な朝)●

まだ朝の九時だが、一国の王、兼、アルフ=ハイラル・8世の上機嫌でした。

理由は3つありました。


1・朝から美人メイドと華やかな会話ができたから。

2・↑の出来事にエリザベスが怒らなかった。(正しくは、趣味の射撃の的にならなくて済んだから)

3・エルウッドのフィアンセを決めるため、パーチィーを開くから。(パーチィーに招待する国中の女の人と幸せなハーレムタイムをつくる予定)


「あぁ、今日は何てよい日だ!太陽もこんなに煌めいているではないか!ハハハハハハハハハハ……!」

花束片手にスキップしながら満面笑顔で鼻歌まじりに歩くアルフは、実に幸せそうでした。

町ですれ違う人間で、誰がこの人をこの国の王だと気づくでしょうか?きっと、誰一人としていないでしょう。

ただでさえ美形のアルフが、太陽の光を浴びて、百倍輝いて見えます。幻覚です。逆に、暑苦しく思えなくもありません。

「やぁ、エヴァ。今日も美しいね。ロビン、君の透き通るような長い髪は、天気のお陰でさらに眩しく感じるよ!」

次々と出会う女性に声をかけてゆくアルフ。スキップも絶えません。

「フハハハハハ!」

アルフの笑いは、空高くまで響きます。



パーチィーまで後11時間45分……


●パーチィー(ルノアール視点)●

オレは城に仕える王子専用召使いだ。

詳しくいうと、王子の我が儘や、アルフ大佐の我が儘や、エリザベス皇后の命令に従う、有能な人間だ。

十五歳の王子と年は三歳しか変わらない。

昔から一緒にいたせいで、たまに幼なじみに勘違いされることがあるが、別にそんな関係ではない。

それに、王子はオレに恨みを持っている。

身長差が二十cmあることに。

しかし、それは王子(アイツ)がチビなだけある。

オレに、何の罪があるというのだ。しかし、仲がいいのも事実である。まぁ、オレがエリザベス皇后と仲がよいからなのだが。

ちなみに、オレのトレードマークは眼鏡である。よく王子に「ガリ勉の性悪人間みたいだぜ。ってか、その通りだけど?」と言われる。気にくわない。

エルウッドの方が、十分性格が悪いと思う。我が儘王子様だからな。



そして、今日。

アルフ大佐が、

「エルウッドの婚約者を決めるべくパーティーを開くぞ。」

なんて舞い上がっていた。

エルウッドに婚約者か……。

アルフ大佐は、おそらく女の人と楽しい一時を過ごしたいだけだろう。

エリザベス皇后が、このパーティーに賛成した理由がいまいちわからんな……。

何か楽しいアクシデントでも起こらないものかな……?

いや、自分で起こすべきか……。

今から下準備でもしておくか。



オレは、小さく微笑んだ。



パーチィーまで後11時間……




パーチィーシリーズ完。

短いです。すぐ読み終わっちゃいますよね。

作者大好き眼鏡キャラの登場ですよ〜w

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