来訪
ルカがいなくなって、1人で本を読んでいると、
「ユーカ、私よ。リサよ」
と、ドアをノックする音が聞こえる。
「リサさんどうしたんですか?」
リサさんなら大丈夫だろうと思ってドアを開ける。
「ルカがいなくなって、ユーカが寂しいかなと思って。パンワン作ってきたの。一緒に食べましょ」
と、ニコニコしながら持ってきたカゴを掲げた。
「パンワン?」
「これよ」
それは、色々な具材が入った、サンドイッチだった。
「わぁ!ありがとうございます」
サンドイッチを食べながら、色々な話をする。
「パンワンすごく美味しいです」
「ふふ、ありがとう」
「ルカとの同居は、どう?何か困っていることでもある?」
「特にないです」
「そう?なんでも言ってよね」
「ルカと番いである自覚湧いてきた?」とリサさん。
「ルカといると胸が暖かくなって、ドキドキするんです」
「あらまぁ、それは恋じゃないのかしら」と、驚いた顔をして微笑む。
「…そうなんでしょうか。人を好きになるって何なんでしょうか」
私は、考えれば考えるほどわからなくなった。ルカを恋愛の意味で好きなのか、そうじゃないのか。
「ユーカは私の事好き?」
「…。もちろん好きです」
「私のことが好きな気持ちとルカのことが好きな気持ちの違いはある?」
「…」
明確な違いを見いだせなかった。
「ゆっくり考えたらいいよ。大丈夫」と、微笑むリサさん。
「私もね、ルクスと出会った時、一目で番いだって気づいたの。でも、それは、本能だけの恋でしょ?若い頃はなかなか受け止められなかったの。でもね、一緒に過ごすうちに、いつの間にか本能だけじゃなく愛していたの」
と、続けるリサさん。
「時間が解決してくれることもあるのよ」
と、リサさんはおちゃめにウインクをした。
「ありがとうございます。ゆっくり考えてみます」
サンドイッチを食べ終えて、お茶を飲んでいると、
「あら、いけない。そろそろリトが学校から帰ってくるわ。ふふ、またね」
「はい、ありがとうございました」
私に手を振って、、リサさんは帰ってしまった。




