表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/30

出発進行

あれから、約1ヶ月がたった。


優香は、グロブでの生活にもようやく慣れてきた。


ルカに文字を教えてもらったり、子供用の本を読んだり、ルカと一晩中話したり、そんなありふれた、それでも幸せな日々を送っていた。


そして、朝ご飯と晩ご飯を作るのが日課になってきた。


チュンチュンと窓の外から小鳥の鳴き声が聞こえる。


優香は、ゆっくりと目だけ開けた。

この約1ヶ月間でルカがどれほど敏感なのか気づいたからである。


そして、そおっとルカの方を見る。

そこにはいつも通り、ふわふわの白銀の耳があった。


眠っている時は、体の力が抜けてるのと同様に、耳も力が抜けて、ぺたっとなっている。


見る度に、もふもふしてみたいと思っていた優香だったが、なかなかその機会を掴めなかった。


魔が差した優香は、勝手に触るのは、駄目だよね…。なんて思いながら、耳に手を伸ばした。


その瞬間、パシッとルカに手をとめられた。


「お、起きてたの?!」


「ああ、耳に物凄い視線を感じたからな」


勝手に触ろうとしたのがバレたため、気まずい空気が流れる。


「あ、朝ごはん作らなきゃ。ルカも今日からお仕事だもんね」と、優香は、不自然なぐらい素早く立ち上がって、部屋を出た。


「……」 ルカは何かを考えているようだった。


獣人の、とりわけルカのような狼獣人は、肉を好むので、朝はかなりの割合で、優香は、肉を焼いていた。


優香には少し重たいので、優香はご飯と味噌汁がメインだ。


今日もいつも通り2人で、食卓を囲む。いつもと違うのは、これからルカは仕事に行かないといけないことだ。


「いいか、誰か来ても絶対に開けないこと。外に出る時は、リサを誘え。明るいうちにしか、外に出るな」


「もう、耳にタコが出来たよ」


「本当に大丈夫か」


「大丈夫!!子供じゃないんだから!!」


なんて、話しながらご飯を食べ終えた。


「じゃあ、行ってくる。いいか、」

「誰が来ても絶対に開けない。外に出る時はリサさんと。暗くなったら外に出ない」


「ちがう、暗くなりはじめる頃には家に帰っておいてくれ」


「うぅ、分かったよ…。ほら、いってらっしゃい」


「行ってくる」と、名残惜しそうに優香を見つめて出ていった、



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ