市場の買い物
朝食を食べた後、ルカと2人で市場にやってきた。
リトくんも「行きたい〜」とねだったが、ルカに却下されていた。
装飾品を取り扱っているお店に入ると、ルカはイキイキしながら、選びだした。
「この髪留めはどうだ」「これも似合っている」「似合わないものなんてないんじゃないか」
と、褒めちぎる。
店員も買わせようと思っているのか、どんどん商品を出してくる。
一通り合わせて見た後ルカは甘い声で言う。
「だが、やはり青が1番似合うな」
私の耳元のイヤリングを撫で、少し笑いながら。
「俺色で染めたい。心も、体も」
と耳元で囁く。
優香は顔を赤くして、狼狽することしか出来なかった。
ルカは、結局髪留めを数個、それらはどれも青をあしらったものであったが、購入した。
「他に何か欲しいものは無いか」と、店を出るなりルカが口を開く。
優香は頭に食材がよぎる。リサさんが料理をする姿を見て、ルカに何か作ってあげたいなと思っていたのだ。
「ううん、特にないよ」
だが、自己主張に慣れてない優香は言うことが出来なかった。
「では、食材を見に行こう。明日からは2人きりで飯を食いたい」
まるで優香の心を読んだかのように、そう提案するルカ。
食材がたくさんある市場にやってきた。
「あ、しいたけと、かまぼこ、鶏肉もある」と、指をさしながら優香は言う。
「タケオ、ネリッシュ、チキチキだな」と、ルカも
指をさしながら優香に教えてくれる。
「おい、1袋ずつくれ」と、ルカが店番に言う。
他の少しオシャレな食料店に行くと、昆布や鰹節や、ポテチまであった。
「一通り買っていくか」とルカは店にあったものを片っ端から買っていった。
「少し買いすぎたかもしれんな。と、バーゲンセールの後のおばちゃんのように複数の袋を持って、ルカは苦笑いしていた。
「何か食べて帰るか?」とルカが私に聞く。
「あの、ルカ…。今日は私が…」と言い終えるのを待たずにルカが、
「いいのか?!」と、食いついてきた。
「う、うん」と、びっくりしながら了承した。




