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ルーグ家の双子  作者: シャオえる


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15/29

再会は喜びと悲しみと

魔術本部にて、医務室に、リズルとクリスがアリスと対面をしている


「アリス…」

寝ているアリスを見て、言葉を紡ぎ、隣にいるリズルの手をぎゅっと握る


「触らないでね。少しの刺激で起きられても困るから…」

ノーツ医師が、警告をする


「アリスの様子は?」

リズルがノーツ医師に問いかける

ノーツ医師は、ふぅとため息をつくと

「スゴいわね、明後日くらいには上層部に眠りの術をかけ続けてもらわなきゃいけないくらい。もう、リズルクラスの人はアリスが起きたら即避難ね」

と、

「そうか…」

ノーツ医師の答えに不安そうに答える

二人の会話にさらに塞ぎこむ様子のクリス

リズルはそんなクリスを感じ

「クリス、大丈夫か?もう部屋から出る?」


クリスは、リズルの言葉に返事をせず、アリスを見つめる

ノーツ医師も、そんなクリスを見ると

「そうね、今日はもう会うのは終わり。明日までなら会えると思うから、明日ね」


「…はい」

クリスがそういうと、二人は手を繋ぎ、医務室を出た


医務室を出たあとも、まだ落ち込んでいる様子のクリス

二人は無言で、廊下を歩いている


「リズルさん…」

力なくクリスが、呼びかける

「どうした?」

呼ばれて立ち止まり、少し膝を曲げ、クリス目線を合わせる

「アリス…私のせい?」

少し声が震えている

「そんなことはない。大丈夫だ」

リズルは、クリスをぎゅっと抱きしめ、背中をさする

少しの間ぎゅっと抱きしめたあと、立ち上がり、クリスに質問をした

「部屋に戻って、おやつでも食べようか…何か食べたいものある?」


クリスは、おやつの言葉に反応すると、少し考えて答えた

「じゃあ、パフェ」

「え?パフェ?」

予想外の提案に、きょとんとするリズル

「うん、イチゴのパフェ。みんなでよく食べてたの」

そう言いながら少し笑顔になるクリス

「そうか、じゃあ食堂に行って、お願いしてこようか」

そんなクリスを見て、リズルも少し笑った



その頃、魔術本部にアーベル大佐が、帰還していた

側には、たくさんの部下と若い女性がいる

「では後程、会議室にて、聞き取りを開始します。その前に…」


「アーベル大佐」

食堂に向かう途中のリズルとクリスがアーベル大佐とちょうど出会した

呼ばれて、アーベル大佐が声の方を向く

「おお、リズル、どうした?」

 

「家政婦のお姉ちゃん!」

クリスが、若い女性の姿を見かけ走り出す

「クリス様!」

女性もクリスを見つけると、走ってきたクリスを抱きしめる

「良かった…無事ですか?」

クリスは、うんうんと頷く 

「私は大丈夫、けど、アリスが…」

涙目になりながら、答える

「アリス様が…」


「アーベル大佐、この女性は?」

リズルが、不思議そうな顔で問いかける


「二人の家で働いていた家政婦だそうだ。働いていた者は全て、今回の事を危惧し、避難するように言われていたそうだが、二人が気になって、皆を代表して家に来ていたのを、ちょうど出くわしてな…」


そういうと、クリス達の元へ向かうアーベル大佐

二人に近づくとクリスの方を向き話しかける

「すまない、クリス・ルーグ。この女性から、今から色々聞かないといけない。またあとで会えるから、すまないな」  

クリスは、アーベル大佐の様子に

「…はい」

と、落ち込んだ様子で返事をするしかなかった




「うーん…やっぱりちょっとずつ魔力の乱れが起きてきているわね…」

そんな頃、医務室で、ノーツ医師がアリスの資料とにらめっこをしていた

コンコンとドアが鳴ると、隊員が1人医務室に、入ってきた

「すみません、ノーツ医師よろしいですか?」


「はいはい、どうした?」

隊員に呼ばれ、ノーツ医師は部屋を出る


ノーツ医師が部屋を出たあとには、医務室に、アリスだけになった

その部屋の外に眠りの術をかけている隊員が二人

医務室に、心電図の音が、ピッ…ピッ…と規則的に鳴っている


『………ク……クリス』

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