1話 内容がわからない部活
この作品は、昔文才が無い時に書いた冒険部へようこそと言う小説ののリメイクです。
一応比較として載せときます。
http://ncode.syosetu.com/n4846bw/
あと更新は少々遅いです^^;
センジョウ
船城学館高等学校、略して船城高校、この高校にはどんな部活なのか分からない部活が存在する。
それが冒険部、部員数9人、部活の内容は非公開、何をやっているかは分からず、
船城高校の七不思議の一つと言われている。
冒険部の部員も部活の内容はあまり語らず、顧問の先生に至っては厳つい顔のため、
怖くて聞き出す者はいなかった。
とある学校の帰り。
タキオカ アキラ
滝岡 輝は、入学して5日が経ち、様々な部活の勧誘に悩まされていた。
「う~ん…、部活どうしようかな、確か期限はあと三週間、部活に入らずにバイトって
手もあるんだよな~…。」
俺、中学のバスケ部3年間頑張ってきたのに、最終的に補欠だもんな~、公式戦には交代で
1回、他校との練習試合には3回しか出てないし、正直バスケはもう無いな。
かと言って他の部活って言っても、運動系はほとんど最初から始めないとだし、
バイトは、始めれば給料もらえてそのお金は自由に使える。
これで月千円しか課金できなかったネトゲに、月三千円も課金出来る様になるよな…。
あっでもバイトって長いよな、そしたらネトゲにインする時間がかなり減るだろうな~
いくらのんびりいつでもOKギルドだからって、かなり減るのはまずいよな…。
「輝バイトすんの?そんなら俺も輝と同じバイト受けようかな、そのほうが楽しいし。」
トウジ
「冬寺、オマエはただモテたいだけだろうが、この万年モテたい症候群。」
ミヤバ
こいつは俺の唯一の友達である宮葉冬寺、モテることをステータスにしていて、顔もそこそこ
イケメンで、しいて言うなら上の下と言ったところだろう。
髪型は、耳出しの爽やかヘッドスタイルとでも言うのだろうか、モテたいがためにモットペッパー
で調べて美容師さんに頼んだらしい。
髪色も高校に入るからと、少し明るめの茶色に染めてきて、どう似合ってる?など聞いてきたぐらいだし。
まあその点俺の場合は何の変哲もない正統派のショートってところだろう、適当に似合いそうな髪型で
切ってくださいと頼んで、無難にしておきましたと言われたからだ。
髪色も染めないで正統派の黒、まぁそのせいで地味なのもあるんだろうな…。
「モテないよりいいだろ、それにその万年モテたい症候群はよしてくれよ、そんなの言われたら
モテなくなるかもしれないだろ!」
モテなくなるって…。
セキホク
「いいじゃん中学の時は俺と同じ補欠、まあ補欠だったのと中学のバスケ部エースが、積北中
でもNo.3に入るほどのイケメンで、女の子たちは冬寺よりバスケ部のエースにメロメロだったし。
やっぱ女子はエースって肩書とイケメンが好きなんだろうな、俺と同じ補欠じゃぁねぇ。」
「輝!俺にとって唯一の黒歴史を!小学校までは毎年バレンタインデーにチョコ10個…、
手紙なんか毎月最低でも2通は貰えていたのに…、バスケ部に入りさえしなければ!」
そうこの男は小学生までとてつもなくモテていたらしい、俺は小学生の頃の思い出は、中学
入る時に封印しているので割愛させてもらう。
こいつは小さい頃からモテていて、幼稚園の頃に3回告白されたと俺に自慢して来たほどだ。
こいつとの出会いは、同じバスケ部だったのと補欠でよく隣りにいたため、自然と仲良くなって
いきプライベートでも遊ぶようになって、そして今の仲に落ち着いたと言うところだ。
アマノハルカ
「あっそう言えば輝、中学に居た天乃榛香って覚えてるか?」
「覚えてるも何も、積北中男子の憧れで男子人気No.1、弓道全国大会1位勉強も100位内、
それにあのルックス、俺から言えば眩しすぎて高嶺の花だったけど、確か部活に集中したい
って理由で、10人もの告白を断ったって噂が流れてるほどだぞ。」
天乃榛香、積北中一の美人で、男子や女子からも人気があって運動神経抜群、勉強も人より
少し上、見た目は紺色の長いポニーテール、透き通ったうすい青い目。
性格も明るく笑顔が可愛いと評判だった。
まあ全部クラスの男子の話と体育祭でみた俺の感想。
だがなぜこんな時に天乃榛香の話になるんだ?
「最近一年四組に、可愛い一年生が居るって噂になってただろ、それを今日確かめに行ったんだよ
そしたらあの天乃榛香が居て驚いちまってさ~。」
その話を聞いた瞬間に驚きが溢れ出て来て驚きが止まらないでいた。
まさかウチの高校に居るとは思っても見ていなかったからだ
てっきりスポーツ推薦で弓道の強い学校に行っていると思っていて
「えっウチの高校に?!」
「そうそうでもさ、あの高校って弓道部はなかったよな、全国大会1位の実力者が、弓道捨てて
まであの高校に入ったって事は、何かやりたい部活でもあったのかな。」
確かに冬寺の言うとおりだ、あの学校で物珍しい部活なんてなかったはずだ…、う~ん、
いや待てよ、確か変な名前の部活が一つだけあったような、え~と………、そうだ冒険部だ!
どんな部活か分からない得体のしれない部活、クラス全員に配られた学校にある全部活のチラシ、
その中で唯一どんな部活かわからなかったもんな~、キャッチコピーに、君も冒険してみないか
だし。
まさかあの天乃さんが、そんな得体のしれない部活に入るとも思えないし。
だが思い出せるのであの高校にしかない部活はあれだけだ。
「なあ冬寺…。」
「ん?何、輝…。」
「一つだけ物珍しい部活、在ったぞ…冒険部だよそれ以外であの高校にある部活の中で
他の高校にない部活は存在しないはずだ。」
「あ~たしかそんな名前の部活あったあったえ~と確かカバンの中にまだチラシが残ってたはず。」
ガサゴソとカバンの中を探り、貰ったチラシの中から冒険部のチラシを見つけて、俺の方に
見せてきた。
「冬寺、自分で読むって選択肢はなかったのかよ、え~と、おっ、6日後に体験入部&説明会が
あるみたいだな、唯一分からない部活だし試しに体験入部にでも行ってみようかな、面白そうなら
入部しちまえばいいし。」
別に天乃榛香が気になるわけではない、ただ知らずに得体が知れないから入らないは、
ただの言い訳に聞こえてきて嫌な感じがするので、体験入部ぐらいはしといても
損はないと判断したためだ。
「輝部活見学しに行くんだ、う~ん…、まあじゃあ俺も見に行こうかな、面白そうだし。」
「じゃあ6日後、放課後は俺のほうが早かったら迎えに行くよ、一緒に行ったほうが
何かあっても大丈夫そうだろうし。」
まあ単純に一人で行くのが怖いだけだ。
それに冬寺が来るとなれば、友達が一人しか居ない自分にとっては好都合だったりもする。
未だクラスの人で友だちがいないのは、オタクそうなボッチと、俺とか他を合わせて大体3人ぐらい…。
いや、作りたくなかったわけではない、ただ話の合いそうな奴が運悪く俺のクラスには居なかった、という
悲しい出来事があっただけで、別に来年もあるし冬寺もいるし、完璧ボッチではないだけマシだと思っている。
でもこのまま友達は冬寺だけは少々まずい…、いつも二人で過ごすわけだし、それで変な噂が広まったりしたら
俺や冬寺の未来はお先真っ暗だ…。
まあそれより、6日後にある体験入部はどんなものなのか、今から少しだけワクワクしている
「了解、じゃあ俺が早い場合は…、迎えに行くの面倒いから教室で待ってるよ。」
「オマエなぁ……、分かった教室で待ってろ迎えに行くから。」
そう言えば冬寺は自分のクラスに友達とか居るのだろうか…。
聞きたいが、答えによっては気まずくなる選択肢だ。
だが聞きたい。
「って話し込んでたら駅に着いちまった、輝今日は俺姉貴の用事でショッピングモールに寄って行くから、
輝とはここまでになるな、全く人使いが荒い姉貴だぜ…。」
いつの間にか駅についていたのか、これじゃ冬寺には聞くとこは無理そうだな、折り合いを見て今度話すか。
「そうか、相変わらずみたいだなオマエの姉さんは」
冬寺には4歳離れた姉がいる、バリバリの姉御肌で頼れる面があるが、如何せん乱暴だ…。
しかも女子ばかりにモテてしまうため、普通にイケメンでモテてる冬寺に嫉妬している。
まぁ、自分が男性からモテない僻みだと冬寺言っているが、そのため姉という特権を使って
良くパシらされているらしい。
「あはは…輝、オマエ姉貴要る?もし欲しいならタダでくれてやるよ。」
改札口に入りながら貰ってくれと言われる。
「いや…、あの人は俺でもいらない…。」
正直に言って頼れるが勘弁して欲しい。
あんな人が俺の姉貴なら、すぐさま俺のパソコンは私物化されてネトゲは出来ず、
マンガも読めなくなるだろう…。
「だよな~…、じゃっまた明日。」
「また明日~。」
さて俺も家に帰ってネトゲでもするか、確か今日は月に一度の超経験値が貰えるダンジョンが
出ているはず。
一人一回しかクエスト受けられないから、ギルメン総勢でとりかからないと。
普段は経験値倍増してくれる課金アイテムか、時たま配られている経験値小アップ剤だけだし、
そのため俺にとっては、このクエストはとてつもなく大事だ。
そう思いながら家に帰っていくのであった。
タキオカ アキラ
主人公 滝岡 輝
センジョウ セキホク
高校 船城学館高等学校 普通科1年 中学 積北中出身
中学の部活は、バスケ部(補欠)
年齢15歳 誕生日7月15日
性格 温厚で少し聡明、子供好きで信頼は厚い。
土壇場では頼れる存在にもなる、だが一度もモテたことは無い。
見た目 正統派ショート、髪色黒、眼の色薄い黒。
趣味ネトゲと読書
ネトゲは重課金とまでは行かないが月に千円課金しているほどである
読書は、マンガや小説など様々で、マンガは、スポーツマンガが好きで、
小説は、主にライトノベルを好んでいる。
ミヤバ トウジ
宮葉 冬寺
同じく高校 船城学館高等学校 普通科1年 中学 積北中出身
中学の部活は、同じくバスケ部(補欠)
年齢15 誕生日10月23日
輝とは中学からの腐れ縁、バスケに入ったのはモテたいがため、だが補欠だったのと、
バスケ部に、冬時よりもイケメンが居たため、モテてはいなかった。
性格 お調子者で常にモテたいと思っている。
だが一度も告られたことはなく、中学は黒歴史として、心のなかに葬り去っている。
見た目 髪型耳出しの爽やかヘッドスタイル、髪色少し明るめの茶色、眼の色赤茶。
趣味ガーデニング、野菜を育てるのが好き、あと輝に勧められたスポーツマンガ。