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海の怪物
化けガッパ事件から更に1週間ほど経ったある日のことです。
智史君が東京都中央区の晴海埠頭の辺りを散歩していると、海から身長50mを超える怪物が現れました。顔はカエルで頭にはカッパの皿、胴体・腕・足はゴリラ、背中にはカッパの甲羅という怪物です。
そやつは、
「ゲロゲロー!ガルルルルッ!」
と東京都内全域、つまり八王子や奥多摩町にまで響き渡るような大声で鳴きました。
都民はガクガク ブルブルッと震えました。
スポーツカー2000が晴海埠頭まで矢のように走って来ました。お兄さんが言いました。
「さとるしきみ!いや、さとしくん!行くんだ!」
智史君は49mに巨大化し大きな岩を引っ掴むと、その怪物の頭部(カッパの皿)目掛けて一気に打ち下ろし、そのおぞましい怪物を見事に◯害しました。
グシャッ!
「ガルゲローッ!」