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巫女と巫女・第二次神社戦・・・?

突然幻想郷の二人の巫女、霊夢と早苗が中身だけ入れ替わってしまった!

さらにそのまま早苗の計画が進んでしまい、とんでもないことに・・・!?

「・・・というわけですね。明日は!博麗神社に攻め込みたいと思います!」

ある日の夜、早苗は急に提案を挙げたことに諏訪子と神奈子は驚いてしまった。

「以前、あの時はあちらからだったので私は負けてしまいましたが・・・今回は!私達から攻めていくのです!勝てるに違いありません!」

「いや、その自信はどこから・・・。」

「神奈子、行かせてやりなよ。私達が付き添えばいいんだし、どうせ多分止められないよ。」

「ん、まぁ・・・そうだな。」

「では先に寝ますね。明日はよろしくお願いします、頑張りましょう!」


---------------------


「んーっ・・・。多分いい朝だわ・・・。」

霊夢は目を覚め、布団から出ようとした時、床に若干の違和感を感じた。

(・・・私の神社、こんなに床柔らかかったかしら。)

起き上がると、すぐに身の回りの異変に気が付いた。周りにある物が霊夢が管轄している神社、博麗神社の所には無い物がいくつもあった。

「・・・?どこよ、ここ・・・?」

霊夢は立ち上がり、周りを探索した。とりあえず普段の巫女服を探したが、見つからない。ふと壁に目をやると、いつもと違う白と青の色の巫女服があった。

「紫の仕業かしら。ったく、めんどくさい事しないで欲しいわ。」

仕方ないので壁にかけてあった巫女服に着替えようとした。服の裏に鏡を見て、霊夢は思わず凝視した。

「・・・え?ちょ、えっと・・・私、じゃない・・・早苗・・・?まさか・・・」



「い、痛い・・・。」

霊夢が起きた頃、早苗も目が覚めた。が、やや痛そうにしていた。

「なんでベットが床の上の布団に変わっているんですか!何のドッキリです!?」

立ち上がる用に起き上がると、こちらでもやはり身の回りに違和感があった。

「・・・あれ?ここは?というか身が軽い・・・?」

とっさに早苗は寝床を探った。あるはずの髪飾りが無い。

「ま・・・まさか・・・。これって・・・。」

大急ぎで外に向かった。いつもと違う神社の構造に不慣れながらも走る。外に出て振り返るとそこは守矢神社は無く、博霊神社があった。隣の池に向かって飛び、池の真上に浮遊し、水面に反射して写る自分の姿を見て確信した。そこには早苗の姿は写っていなく、見覚えのある姿が写っていた。

「やっぱり・・・!」



「早苗になっちゃってるじゃない!」

「霊夢さんになっちゃったーっ!?」



「紫ぃ!紫の仕業ね!出てきなさい!」

早苗・・・に入れ替わった霊夢(以下霊夢)は紫の仕業だと判断したが、紫は出てこなかった。

「・・・苗!・・・早苗ー!起きたかー?」

ふと扉の奥から神奈子の声が聞こえた。

(そうだったわ・・・。ここ、守矢神社なのね・・・。)

「朝食が出来てるからー!早く早くー!」

続けて諏訪子の声も聞こえた。

「・・・あ、はーい!」

入れ替わっていることがばれてはまずいと判断し、とっさに返事をした。

(普段の様子ってどんな感じなのかしら・・・。)

巫女服に着替えると、扉を開けて居間に入っていった。机の上には3人分の朝食があり、左右に諏訪子と神奈子が既に座っていた。

「おはよう早苗!今日はトーストとスクランブルエッグだよ~。」

「とーす・・・?すくら・・・?」

霊夢は聞いた事の無い料理名に首をかしげた。皿にはそれらしきもの、焼きたての平たいパンと別皿に黄色い暖かい物があった。

「早苗?どうした?顔色が優れないぞ?」

「な、何でもないわよ・・・じゃ、じゃないです。何でもありません。」

「神奈子、多分まだ寝ぼけてるか疲れているんだよ。昨日はお米運び大変だったからね~。」

「そうか・・・なら良いんだが・・・。」

「ほら早苗座って座って!早く食べよう!」

「え、ええ・・・。」

三人はいただきます、と言って食べ始めた。




「あわわわわわ・・・。ど、どうしよう・・・。」

一方霊夢・・・に入れ替わった早苗(以下早苗)は慌てながら寝ていた所に戻っていった。

「とと、とりあえず着替えましょうか・・・。」

布団を慣れたようにたたみ、そばにあった紅白色の巫女服に着替えた。

「朝ご飯・・・。良いかな?って私、誰に聞いてるのでしょうね。ふふっ。」

周りを詮索し、台所らしきところに釜があったので開くと、一応ご飯が炊いてあった。

「えっとー・・・。魚と野菜っと・・・。いえ、魚はやめておきますか。」

野菜を切り、ご飯と野菜だけで食べることにした。

「では、いただきます。」

箸に手を付けた瞬間、突然表から大きな声が聞こえた。

「霊夢ーっ!いるかー!?」

「ひゃあっ!?こ、この声は・・・。」

外から大きな声が聞こえ、早苗は思わずその場で飛び上がってしまった。一度落ち着かせて表に出ると、魔理沙が箒を持って立っていた。

「よう霊夢。今日はどこかへ・・・」

「まだ朝ご飯中ですよっ!魔理沙さん、常識をわきまえてください!」

「うおっと!?まだ朝食済ませて無かったか・・・ん・・・?魔理沙、さん、ぜ?」

「あ・・・。え、えっとー・・・。」

早苗は後ろを向き、一呼吸落ち着かせてそのまま言い放った。

「ちょ、朝食済ませてくるまで・・・ま、待っててなさいっ!」

「・・・お、おう。わかったぜ。」

駆け足で元の位置に戻り、再び箸を取った。茶碗を持ってみるとやはり冷たい。

「せっかくだからご同席させてもらうぜ。いただきますっと。」

「魔理沙さん・・・。」

「ん?あぁ、食器か。たまたま手に持ってた。」

「違います!」


----------------------



「さてと、どうしようかしら。ご飯、意外と美味しかったわね・・・。」

霊夢は守矢神社の周りを箒で掃除をしていた。

朝食後、神奈子と諏訪子は家の中に待機。寒いから無茶は駄目だ、などとは言われたが、霊夢としては何かをしてなければ落ち着かなかった。そのため、普段からやりなれている神社周りの掃除を始めた。

「紫ぃー・・・。出てきなさいよー・・・。三十路間近!白髪隠し!年増!」

大きな声で言うとどこからか手紙が勢いよく飛んできた。それを避けると手紙は地面に突き刺さった。手紙を拾うと『冬眠中』としか書かれていない。過去にも同じような事があったから本当に冬眠しているらしい。

「もうそんな季節なのね・・・。」

「早苗ーっ!」

小さく呟やくと、諏訪子がこちらに駆け寄ってきた。奥を見ると神奈子もゆっくりと歩いていた。

「え、えー・・・。な、なんでしょうか?何かあるのですか?」

「ほら神奈子ー!やっぱり寝ぼけていたんだってー!」

「いやそれはないだろ・・・。普通に掃除をしてるし。しかし偉いな早苗。出陣の日に自陣の掃除を努めるとはな。」

「出・・・陣?あ、そ、そうですね!はい!」

霊夢は何が何だか分からないが、とりあえず返事はしっかりするようにした。神奈子はそれを聞いて小さく頷き、御柱をどこからか出した。

「うむ。では、早速出陣しようじゃないか!乗れ、諏訪子!早苗!」

「はいはーい!特急列車御柱号ぉーっ!」

(どこ・・・かしらね。守矢神社がわざわざ出向く所なんて。あの神達から動く事は無いから、早苗の計画かしら。)

三人全員が乗ると、御柱は浮き上がり高速で移動した。風が強く、しっかりしがみついていないと飛ばされそうだった。しばらくすると速度が落ち、辺りを見渡すことが出来るようになった。

「天気は快晴・・・。ターゲット確認!これより作戦を開始する!」

神奈子の言葉と同時に御柱はゆっくりと降下していった。

「・・・え?ちょ、えぇっ!?」

御柱の着地の衝撃によって、霊夢は転落した。




早苗は朝食を終え、表に出て魔理沙との会話を続けていた。

「昨日は何食べていたんだ?」

「そうですねー・・・。あ、いや・・・えっとね。ご飯とか、かしらね。」

「やっぱ何か変だな・・・。何か悪いものでも拾って食って当たったのか?」

「そ、そんなことがあるわけないじゃない!」

(霊夢さんっていつもこんな風に思われてるのかな・・・。貧乏キャラ?)

ややぎこちなく会話をしていると、突然上から何かが落ちてきた。

「おぉっと!?なんだなんだ!?」

「きゃあっ!危なかった~・・・。」

大きな音と砂埃と共に3つの影が見えた。

(これは・・・まさか・・・。)

「ん?早苗、大丈夫か?不時着でもしたのか。」

「いてて・・・だ、大丈夫・・・です。」

視界が晴れていくと、神奈子、諏訪子、早苗(中身霊夢)の姿がそれぞれ見られた。

「なんだ。何かと思ったら二柱神と現人神様様じゃないか。」

「え!?私達省略!?しかも様無し!?」

「諏訪子様!神奈子様!」

「どうした、博麗の巫女。今日は態度が偉く良いじゃないか。」

「違います!どうか聞いてください!私は・・・」

早苗の言葉は弾幕によって遮られた。弾幕を放ったのは霊夢だった。

「・・・っ!?」

「神奈子様、諏訪子様、下がってください。もしかしたら計画とは違うかもしれないけど・・・私と、霊夢さんで一対一で相手させてください。」

「さ、早苗?ど、どうしちゃったのさ?」

「・・・分かった。諏訪子、私達は待っていよう。」

「神奈子・・・。はーい。早苗、無理しないでね?」

神奈子と諏訪子が承諾し、落ち着いたところで魔理沙も後ろに下がった。

「また飽きずに弾幕勝負できるかと思ったらお前と早苗との一対一になるとはな・・・。ま、私はゆっくりしてるけどさくっと頼むぜ。」

「あ、はい・・・。頑張ってくるわ。」

諏訪子が心配し、神奈子は静かに見、魔理沙が神社に戻っていく中、霊夢と早苗は上空に上がっていった。




青空が広がり、冷たい風が吹く。二人の巫女はお互いを見合わせたまま沈黙を保っていた。

「・・・。」

「・・・あの、霊夢さん、ですよね。」

「ええ、言うまでも無いわよ。」

「原因は・・・何でしょうか?」

霊夢は静かに首を横に振った。同時に構えを取り出しているのを見て、早苗も慌てて構えを取った。

「それにしても・・・まさかあんたが計画していたとはね、早苗!」

「・・・ええ。当初は談話で済まそうかとは思ってました。しかし・・・。」

「言い訳はいいわ。私が切り出した事だもの。もうこうするしか無いわ。」

「・・・なら、今度こそ真剣勝負ですよ!霊夢さん!秘術『グレイソーマタージ』!」

「もちろんよ!夢符『夢想封印』!」

それぞれスペルカードを取り出し発動した。が、

「・・・。」

「・・・。」

お互いスペルカードを取り出した構えのまま固まってしまった。

「・・・早苗。」

「今頃勝負をやめると思っても無駄ですよ!」

「とりあえず、体返して欲しいんだけど。」

「・・・それは無理です!私にも原因が分かりませんから!」

「じゃあ・・・昇天脚っ!」

霊夢は早苗に向かって蹴り上げを喰らわせた。不意を突かれた早苗は真に受けてしまい、吹き飛んだ。

「・・・っ!?」

「あぁもう動きづらい!誰よこんな服装にしたのは!」

「私ですよ!私はそちらの方がいいんです!はあっ!」

早苗も負けずに霊夢に向かって弾幕を放つ。

「その程度っ・・・なっ!?」

「かかりましたね!ホーミングアミュレット!あなたの使っている弾幕そのものですよ!」

「・・・面白いじゃない。私も試してみようじゃないの。奇跡の力というのを!」

「無論!真剣勝負に遠慮は入りません!行きます!」



巫女二人の対決は、魔理沙たち三人には予想外なものであった。

早苗が動き、過敏な体術を混ぜつつながらの鋭い弾幕。一方霊夢はさほど動かず、周りに弾幕を張り、守備的な弾幕を放っていた。

いつもの2人とは全く違うような立ち回り、撃ち方をしていた。まるで入れ替わったように・・・。



「はぁっ・・・はぁっ・・・中々やる、じゃない・・・。」

「そちらこそっ・・・いつもの私とは・・・全然違いましたけどねっ・・・。」

「あんたも・・・負担のかかる技ばっかしよ・・・。持つわけ無い、じゃない・・・。」

「ふふっ・・・あなたこそっ・・・。」

「お互い・・・様ね・・・。」

二人は同時に力を失い、落下していった。

「早苗っ!?早苗ーっ!?」

「霊夢っ!」

下で何か叫んでいる声が聞こえたが、それ以上は意識が消えてしまい、聞き取ることが出来なかった。



-----------------------


「ん・・・私は・・・一体・・・?」

目を覚ますと、空ではなく天井が見えた。窓からは日差しが入ってくる。

「朝・・・窓・・・あれ・・・戻ってる!?」

その時、全身に痺れるような痛みが走った。

「いぃったたたた・・・!」

「・・・おー、早苗、起きたか?」

近くで聞き覚えのある声が聞こえる。神奈子だ。

「神奈子様、おはようございます・・・。」

「おはよう。ところで体の方は大丈夫か?一日寝込んでて相当心配していたんだぞ?」

「多分・・・ですけど大丈夫です。心配していただき、ありがとうございます。諏訪子様は・・・?」

「そうか。諏訪子は今朝ご飯を作っている。もうすぐ作り終わる頃だろう。大丈夫そうなら私は先に戻って待機しているが・・・。」

「はい。先に戻られてください。私もすぐに行きます。」

先に行ってるぞ、と神奈子は言い戻っていった。鏡を見ると、昨日の服のままで多少ボロボロになっているのに気付いた。霊夢が弾幕をかすりながら避けたために端のほうが比較的傷が多かった。汚れを落とすように手ではたくと、何か紙が入っている感覚がした。ポケットに手を入れると身に覚えの無い手紙が一枚入っていた。

「宛て先が私・・・?」

謎に思いつつながら手紙を開いた。


『早苗へ

多分これを見る頃には体は戻っていると思う。まず一言。もし何かあったらごめんなさいね。私の体で変なことはされたら困るけど、基本的には気にしなくて大丈夫。戻った時何とかするわ。

お互い大変だと思うけど、仲良くやりましょ。  霊夢より』


「霊夢さん・・・。」

「早苗ー!ご飯できたよー!早くー!」

「・・・はい!すぐ行きます!」

手紙を机の上に置き、二人が待っている方に向かっていった。

(私も・・・。ありがとうございます、霊夢さん!)




「昨日は散々だったな。まぁ私としては暇が潰せて良い一日だったぜ。」

「そうね・・・。はぁ・・・疲れた・・・。」

「一日寝込んでいたほどだからな。」

一方、霊夢は博霊神社でいつも通りに来ている魔理沙と会話していた。霊夢も同じく朝になるまで寝込んだままであった。元の体に戻った事を気付いたのもその時であった。

「今日は一日のんびりとしていたいわ・・・。」

「そうだな。私も差し入れにと思ってあるものを持ってきてるんだ。」

「あら・・・珍しいわね。何かしら?」

籠にかけられた布を取り外すと、いくつもなるつややかな紫色の果実があった。

「・・・ぶどう?」

「なんだ、あんまり驚かないな。昨日散々果物が欲しい欲しいって言っていたじゃないか。」

「あ、え、えぇ・・・そうね。じゃ、じゃあいただきますか。」

(早苗の仕業ね・・・。)

霊夢は実の一つを取り、皮を剥いて食べた。わずかな渋みと酸味、そして甘みが口に広がった。

「美味しい・・・。」

「やっぱあの豊穣神に少しは頼んでみる甲斐はあったみたいだな。どれ、私も・・・って食べるの早いな。」


「・・・ありがとう。」

「ん、どうしたんだ?急に?」

「何でもないわ。独り言よ。」

今回の小説を見ていただき、ありがとうございます。見ていただいた読者皆様に感謝です。できれば感想ももらえると嬉しいです。


ここからちょっとした独り言。

今回の内容はありきたり(?)で無理矢理な入れ替わりとなりました。自分でも結構強引だなって思っています。

しかし最初にパッと浮かんだのが入れ替わりで、他にどうやってくっつけようか、どうしようかなどを考えましたが、残念ながら私の発想力では思い浮かなかった、ということでこうなりました。

中の内容もオチもいくつか変えたりしていました。最初は互い互いの生活を不慣れな中やっていくという案だったり、オチは早苗に入れ替わった霊夢と文と接触して、博麗神社について思いふけりながらぼやいていたら、何だか違う風に感じ取られて新聞で晒されるというオチなんかも・・・。

結局このような内容に落ち着きました。個人的に作りやすい文に収束。というかその二つじゃ作れなかっただけです。

地の文は前回に引き続きの残念クオリティ。他の作者様に比べると、自分の地の文は短いです。これも中々改善出来ませんでした。

タイトル公表の時にも書きましたが、気付きましたでしょうかこのタイトル。手抜き全開です((


え、入れ替わりの起こった原因ですか?小さい発想力の私よりも、想像力豊かな読者方々の想像にお任せします・・・。



面白かったでしょうか?つまらなかったでしょうか?どちらにしても、最後まで見ていただき、ありがとうございます。

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