表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生聖女ー運命に抗う姫と三人の皇子ー  作者: 日昇
第二章 三人の皇子との同居生活

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/228

十四、建明の告白

建明(ジェンミン)は皆の視線を集めていた。

「一つお聞きしたいのですが・・・そもそも建明殿下は・・・いつ玲莉が聖女だということを知ったのですか?」

「それは・・・玲莉から・・・」

建明はあることに気づいた。聖女だと知ったのは玲莉から聞いたのではないことを。

建明は震える手を抑えながら、必死にどう説明すべきか考えていた。

建明にはわかっていた。ここで嘘をついてしまうとますます状況が悪くなることを。

(ワン)家の皆様は王丞相の口から直接聞いたことでしょう。玲莉の家族が知らない訳がありません。李義(リーイー)殿下は陛下から直接聞いているでしょう。私は玲莉の口から直接聞きました。玲莉の白髪、瞳の色は聖女の特徴なのでしょう。しかし、聖女に関する書物は後宮にさえ残されていません。そうですよね?李義殿下」

「たしかにそうですね。父上も知っていたのは伝承の一部くらいです」

「はじめに違和感を感じたのは玲莉が赤い瞳になった時です。李義殿下も王丞相も玲莉の瞳を見て一瞬驚いていました。そんな中、建明殿下だけは玲莉の瞳を見ても特に反応することなく、いつも通り接していました。建明殿下、あなたの父上から聖女に関する何かを聞いていたのではないですか?あなたはそれを聞いて、玲莉が聖女だと知っていたのではないですか?それで、玲莉の瞳の色が赤に変化していても反応しなかったのではないでしょうか。それと、王家襲撃はあなたも関わっていたのではないですか?」

建明は絶望した顔をしながらも、首を横に振り否定した。

しばらく、下を向いたまま、黙っていたが隠し通せないと思ったのか、大きく深呼吸をし、話しはじめた。

「私が玲莉が聖女だと知ったのは王家襲撃の後のことです。父上から呼び出されて、父上からある水晶玉を見せられました。その水晶玉は聖女が現れた時、光輝いたそうです。父上がどこから入手したのかは知りませんし、水晶玉と聖女がどう関係しているかはわかりません。一つだけわかることは玲莉の力が増すと水晶玉との・・・関係が強くなるというか結びつきが強くなるというか・・・まるで水晶玉と玲莉が一つになっているようにように感じるのです。水晶玉を覗くとおそらく玲莉が見ていると思われる景色が現れるのです」

「そんな馬鹿な・・・」

皆一様に建明の発言に驚いていた。

「父上はそれを利用して、翔宇殿下の隠れ家から玲莉をさらったのです」

逸翰(イーハン)はいつものように感情的になり、建明の胸ぐらをつかんで怒りを露わにしていた。

「なぜ、玲莉がさらわれるのを止めなかったのか!玲莉がどうなってもよかったのか!」

建明も逸翰に負けないぐらい声を張り上げ、反論した。

「そんなわけないじゃないですか!私は知らなかったのです。父上が玲莉を誘拐しおうとしていたことを。黄飛(ホアンフェイ)春静(チュンジン)の話を聞いて、父上が玲莉を誘拐したとわかったのです。父上を問い詰めると、お前のためにやったんだと言われたのです。その後・・・」

勇毅(ヨンイー)は逸翰を建明から引き離し、冷静になれと叱責した。

「建明殿下、北誠(ベイチェン)王に何を言われたのですか?」

建明は頭を抱え、声を震わせながら言った。

「玲莉にお前の子を孕ませろと・・・」

黙って聞いていた王浩(ワンハオ)もさすがに堪忍袋の緒が切れた。

「玲莉を・・・孕ませろだと・・・」

今にも斬りかかりそうな王浩を劉翔宇(リウシャンユー)と勇毅で必死に止めた。

劉翔宇は王浩を抑えながら、建明に尋ねた。

「建明殿下、なぜ反抗しなかったのですか?陛下に訴えれば済んだ話ではないですか?」

建明は再び下を向き、思いつめた表情をしていた。

「私は王丞相に斬られては文句は言えません」

その言葉を聞いた王浩は本当に斬りかかりそうだった。

建明は床に頭を擦りながら、ついに王家襲撃の真相を話した。

「王丞相、私は玲莉が他の男のことを見ないようにするため、わざと玲莉を襲うよう人を雇いました」

衝撃的な発言に皆固まってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ