修羅場!×2
「で、どういうこと」
あの後、ご主人にメールで急がされたので白美と一緒に家に帰って最低限のしつけだけして次の日教室にに来たのだがなにか美緒を怒らせることをしたのだろうか?
「修羅場ですな〜」
「ですね〜」
なんてご主人と詩奈様は他人事のようにしている。いや詩奈様は美緒のことを止めてくれよ。
「・・・ちょっと言いた、」
「言い訳は不要だから。なんであの子を買ったの?ねぇなんで?一目惚れだから?なんで」
怖い。正直もう目を彼女に合わせることさえ恐怖を、殺意を感じた。そういえばショッピングモールの時も似たようなものを感じた気がする。
「なんだなんだ?」「夜明が浮気でもしたんか?」「いや買ったって言ってたし、どゆこと?」
野次馬が集まってくる。
「白美を買った理由だが、」
「ちょっと待って、名前付けたの?」
「うん」
「誰が?」
「おr」
刹那、殺気が強くなったのを感じた。もしかして俺、死ぬ?
いやこの殺気は、
「おい新月!」
「うぉ!部長、どうしたんですか?」
「お前部活サボりの連続記録を達成しているわけだがなにか弁明はあるか?」
俺も美緒も呆気に取られていた。そりゃそうだろう。だってご主人が首を捕まれて持ち上げられているんだから。
いやあれそのうち死ぬでしょ、多分。
「んで。なにか弁明は?」
「もふ、夜明と白美をもふらせてあげるから許してください。」
「ん?白美とは誰だ?」
「夜明のペットです。てか下ろしてください。」
そう言ってご主人は手を話してもらうことが出来た。それより
「え!夜明のペット!」「犬がペット買うってことかよ!」
「もしかして、一目惚れってそういうこと!」
クラス中がざわつく。まあ、隠す気はないがここまで大事になるとは思わなかった。
「買った理由だがただの同情だ。ボロボロで売れ残ってる彼女を助けてやりたかった。ただそれだけだ。」
「うっうん」
とりあえず助かったようだ。里桜部長ありがとう。後でもふっていいからな。と心の中で感謝しながらご主人が引きずられていくのを見ていたのだった。
「手な訳で2週間部活強制参加になったから。」
「自業自得です。頑張ってくださいね。」
「こうなったら夜明も部活に入ろうぜ!」
「じゃあ誰が白美の面倒を見ろと?」
「すみませんでした。」
ご主人は剣道部に所属しているらしい。まあ練習風景とか見たことないから真剣にやっているかどうかは知らないけど。
「それじゃあ白美のこと、頼んだぞ!」
「わかってますよ。」
そうして主人とペット、2人の修羅場は終わったのだった。
どうもコンソメまんじゅうです。そういえばこの話のキャラって変な名前が多いと思うのでフルネームとキャラの情報を載せときます。どうでもいい人は読まなくておkです。
神崎夜明 主人公、黒犬、基本人間には 敬語、動物にはタメ口。心の 中だと関係なくタメ口。
神崎新月 夜明の主人。自由人であ るが頼りになる。
神崎白美 夜明の義妹のようなもの。 白狐。歳は10にも満たない 女の子。
朝姫美緒 ヒロイン、白猫、口調はほぼ夜 明と同じ。嫉妬深い。
朝姫詩奈 美緒の主人。おっとりとした 性格。頭が良く本が好き。
香月里桜 剣道部部長。頭は悪く運動大 好き。部活をいつも無断でサ ボる夜明に手を焼いている。
今の所こんな感じです。あと3キャラくらいは追加する予定です。それではここまでありがとうございました!