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安らがないで
ソナは、唾を飲みこみ話す。「なくしている…。
あの…?」
「何?」終末の剣は、答える。
「取り敢えず、私の身体から抜けてもらっていい?落ち着かないよ」と、ソナは頼む。不安になる。まだ、お腹に刺さっているのだ。
「ああっ、ちょっと忘れてた。ソナの身体に刺さってるのが、気持ち良かったのかな…」
「刺さったまんま、安らがないで…」
終末の剣は、白い光で上手く読み取れないような、文字列を自分の周りに出して、抜けていく。ソナは、かなり真っ白な光に包まれた。剣は離れた。
「そういえば、私、さっきより強くなっているかもしれない…」
「そうだよ。君は、精霊たちとの関係に、過去のしんどかった頃のことが混じって、付き合い方がよく分からなくなってたんだ。そんな迷いの状態の君を僕はなくしたんだ…」終末の剣は、その行為を重く感じている雰囲気で話す。
続く
刺さっている剣は、刺さっていることを忘れていたりする。割と優しく伝えられたソナは、結構、素晴らしい。




