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終わらない遊び
その日、ソナは夢の中で、カゴメカゴメで、遊んでいるイメージがうかんでいた。
もちろん、ソナがいる世界や、魔界では、カゴメカゴメというそのままの言葉とは違ったが。
子供の頃の魔界の記憶。ソナは、果たして、魔族や魔物たちに仲間に入れてもらって遊べたのだろうか?弱そうにしか見えない人間。馬鹿にされることが、価値のようにされた子供時代。子供というのは残酷で罪を……知らないから。それでも、そのうち魔王の娘と知ることになるのだから、酷さだって、ある。
この、傷は、いったい何を教えてくれるものなのだろうか……。
ソナは、チアーを始めとする、通信で知った神たちに囲まれて、真ん中で座って目をつむって、後ろの正面が誰なのかを当てさせられていた。
きっと夢の中だから、正解なんてないのだから。この夢を見ている限り、永遠にすっきりはしないだろう。
続く
これも、悪夢なのかな?