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愛しあってた
「ソナ、嬉しい。これまで、具体的にどういう風に好きになったか、話してくれることなかったものね。
私から好きになったでしょ。本当は、ちょっとだけ不安があったの。
私の気持ちと、差があるんじゃないかって、考えても意味はないんだけど。
でも、パズルの最後のピースで、白黒の絵に色をつけるって話してくれた。
光が、射したみたい。
私たち、それぞれ別の、心に弱いとこがあっても、同じくらい、愛しあってた。
恋愛って、どうしたって、少しは不安があるけど。そうだとしても、自分だけじゃないって思えたら、とても嬉しい」と話して、女神は、感動から、上を見た。少し照れくさくて、涙を隠しているのだ。
ソナは、〈話して良かったな〉と、思っていた。
続く
向こうも同じぐらい愛しているって分かったら、凄く心強いよね。