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簡単には答えられない、質問
「ソナは、私の、どこが好き?」と、女神。
ソナは、〈うわっ、その質問、きちゃったか……。答えられない訳では、ない。ないが、簡単には、答えられない、答えなのだ。
なんて、言えばいいのか。
クーッ、チアーはいいな。チアーから、好きになっただけあって、なんか答えやすそう。
私は、そう…〉と、ソナは頭を回転させた。
「えーと、え~……あの、あのさ。さ、最後のパズルのピースが揃うみたいな感じがしたんだよね。チアーから、好きって言われた時。
元気の源になるって、思ったんだよね。チアーがいれば…。絵の具というかさ。チアーが私の人生に色をつけてくれたというか。過去は、色を塗る前の絵みたいでさ。それはそれで、良かったのかもしれないけど。
でも、色を塗ったのを知ってしまったら、淋しくて、その前には、戻れないよね。
愛してるよ、チアー」
「私も愛してる、ソナ」
ソナと、チアーは、微笑みあった。
続く
結局は、相思相愛って、ことだよね!