表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/288

いったい、どういうこと?

 女神は、「そりゃあ、私に、もっと嬉しそうに神をやってほしいって言ってもらえて、キュンとしたというか…」

「うーん。なんか、私は、それだけじゃ分かんないな。いったい、どういうこと?」

 女神は急に、顔がカーッと赤くなった。本来なら、神は、そんな反応しなくてもいいのだ。ただ、人間の頃の感覚を思い出して、それを再現してしまっている。だとすると、女神は、前から泣いたりしていたので、人間の感覚を強くもった神と言っていいだろう。

「そのね。ソナが、そう言ってくれた時、人間だった頃の心臓を思い出して、そこにキスをされた感覚になったの…。ソナは、そういうつもりなかったんだろうけど。そういう感覚が、強く出た。

 この娘ならね、ちょっと不自由な気分がある神の生活を優しく包みこんで、連れ出してくれるんじゃないかと思ったの」

「連れ出す?」

「心を自由にするというか。一緒に、新しい世界を見つけてくれるんじゃないかと…」と、女神。

「うーんと…。チアーの心を掴む力が強くて、好ましくて。私だったら、チアーが見たい世界を知ってる、ってことでいいのかな」

「そうそう。いいとこ、突いてる。さすが、ソナ」

 ソナは、女神にそう言われて、少し癒されていた。

〈そうか…。改めて思うけど、私、チアーに何かしてもらうってことを、されてもいいんだな。することばっかり、考えていたけど。私、チアーからもらうもの、もらってたな、ずっと〉と、ソナは思った。



              続く

もらうことが、苦しくなることだって、あったりはするけど。もらっていることを、忘れてはいけないよね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ