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釣り合い
「そうね、地上で暮らそう。ソナと一緒の、家で」と、女神は、微笑んだ。
ソナは、その言葉に微かに表情を硬くした。
〈なんでだろう?チアーとの、生活が、あまり見えない。チアー、ご飯作ってくれたりしたのに。
やっぱ、神だから?
地上で、神だって言って、それで私は、どういう風に、側にいるんだろう?アレッ、私、チアーにやってみないとって、言ってた割に、今まで全くなかったことに、やや怖がっている。
あっ、そうか。チアーが、神様だから。私は、チアーと釣り合ってないって不安なんだ。弱いな〉と、ソナは思った。
続く
ソナ、過去のことで、まだちょっと自己肯定感、低いからな。