温泉の中で
ソナは、お風呂に浸かっている女神の手を探して、しっかりと手をつないだ。
女神も、意思をもって、手に少し力を入れる。
「チアー、好きだよ」と、ソナ。
女神「私も。ソナが、好き」
「えっ、神様って、特定の人間を一番好きって言える?」
「言えるよ。ソナが一番、好き。
神は、仕事だから。感覚的には、ソナといる時は、ただの人間のつもりでいるわね」
「チアーッ、大好き」と言いながら、ソナはチアーにもたれかかる。
「フフッ。甘えんぼうね。
そろそろ、出ましょ」
ソナ「えっ、もう?」〈神について、深く掘りさげようと思ってたのにな〉と、ソナの思考。
「仕事もあるし。
ソナのこと、愛してるから、裸でいるのに、照れてきちゃった」
「チアー。
背中合わせで、お風呂に入ろう?」と、ソナは提案する。
「背中合わせって、相手が見えないのに。背中で感じて、結構ドキドキするわね?」
「でしょ?フゥーッ」
「ちょっと、ソナ。寝てない?ここで寝るのは、だらしないわ…」と、女神は、ソナのほっぺたにキスをした。
「おおっ。
裸で、キスされると、ドキドキするね」
「もう、出ましょ?」
「はい」
女神は、真面目なのだ。
続く
温泉て、ホッとするね。