やめてくださいませんか?
「ソナちゃん。なんで、お話、してくれないの?」女神は、ソナに顔を近づけて聞く。
〈ウッ、可愛いな〉などと、ソナは思ってはいたが、自分の弱気な風で、下を向くのをやめられずにいた。
ソナの思考は、〈ああっ、せっかく、チアーに会えたのに…。もっと、楽しい時間を過ごせるはずなのに…。
ああっ、結局、私は、チアーと神の神様のお二方から気に入られて、居心地のいい空間にしたくて。それでいて、ビビッて下を向いているんだ〉
「もうっ、神の神様でしょ?」女神は、言った。
ソナは、ドキッとして、「えっ!?」
「なんか、ソナちゃんのこと、隠されている痕跡は感じてたのよ。けれど、まあ、神の神様がされることだから。そこは、触れないでおこうと思ったけど、限界です。
私のソナを、こんなに萎縮させるのは、やめてくださいませんか?神の神様」女神が、毅然とした態度でそう言うと、皆の目の前に雷雲がスッとちょっと上にいつの間にかあったのが、おりてきて、神の神様が出てきたのだった。
続く
ソナ、ビビり過ぎだろって、思うけど。やっぱり、迷子になりたくないのがあるんだろうね。そこに行ったら、何もなくなってしまう、恐ろしさがある。