136/288
素直に
ソナは、つぶやいた。「私が、女神様である、チアーを誘導していくなんて、無理だよ」
「ああっ、神の神様に頼まれた話ね。
いいな、ソナ。神の神様と話せて。僕なんて、神の神様がいらっしゃる時は、無駄にしゃべらないようにって、女神様に小さくされて小物入れに入れられているから、自分からは、何も分かんないんだよ」
ソナは、不安げに「ねぇ、終末の剣。私、どうしたらいいと思う?」
終末の剣は他にないでしょという感じで、「えーっ、自分の気持ちに素直になったらいいんじゃない」
「素直に……?
女神様に会いたい。…あっ……ああっ…」
〈急に、目の前が白くキラキラと光った。今の、有効だったんだ……〉と、ソナは思った。
続く
女神様、来ちゃったね。素直になるというのは、どういったことなんだろ?