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お願い
竜騎士の角がとれた後、ソナは、女神と別れ、ハツミと一度城に戻ろうと馬がいるところまで、歩いていた。
すると、急に、時間が止まった。ハツミも動かない。
「どういうこと…」
「ソナさん。ごめんなさいね。時を、止めたの」
「だ、誰っ…?」ソナは、落ち着いた感じの上品な白と赤が入った服を着た知らない女性に、驚いた。
「ソナさん。チアーと、お付き合いを始めたのよね」
「だっ、だから…」
「神の神です。初めまして、ソナさん」
「神の神様…」ソナはチアーに、神の神様は男から女に変わったと言われたのを、思い出した。印象的な話だからだ。
「今日は、ソナさんに、お願いがあって来たの」
「なんでしょう?」
「女神を、上手く運転してくださいね」
「ハッ、ハーーッ!!?」ソナは、思ってもいなかったお願いに、変な声が、出た。
続く
ソナ、変なお願いを頼まれたね。