いらないかなって…
「終末の剣、どうした?なぜ、そんなことを言うのじゃ?」と、ハツミは、疑問が生じたため、質問する。
終末の剣は、「だって僕は、世界に大きなマイナスを生じさせる人間を殺す代わりに、心を整理して、カウンセリングで終わらすための剣だから。
そもそも、女神様は、ご自分を殺そうとして、僕をつくったんだ。
他の神が入って、戦争が起こるようになって、見ていて病んだんだろうね。死のうとしたんだよ。
そのために、僕をつくろうとしたけど、死ぬのが恐ろしくて、それで、こういう能力の僕になったんだ。
世の中も、だいぶ、平和になってきたし。女神様は、ソナと幸せそうだし。僕、もう、いらないかなって…」
「終末の剣。よく分からんが、恋というのは、悩みがつきものじゃ。
今は、楽しくても、悩む時が来るのでは、ないか?」と、ハツミは、終末の剣の心を支えられるような言葉を出す。
「ああっ、そうだね。こんな、女神様、知らなくて、つい不安になっちゃった。カウンセリングの能力があるのに、情けないね」と、終末の剣。
ハツミは、「なーに。ワラワも、突然、ソナが女神様と付き合ったから、混乱して淋しくなっとったのじゃ。本当は、良かったのぅと微笑ましく、見ときたいのにのぅ」
「あっ、僕もだよ」と、終末の剣は、少し元気になって言った。
続く
常に、元気でいられたらいいんだろうけどね。