太陽が眩しいから
「やっぱ……駄目っっっっ」ソナは、女神のキスを、拒否をした。
「ええっ……。ちょっと、ソナちゃん、なんで、私、愛してるのにっ!!」女神は、愛する人と、五年ぶりに再会する直前に、急に二人の間に、深い谷が出来たような顔になった。
ソナは、とっさに答えられず「なんでか、分かんない…。とても、受け入れられない…!」
「なんで?私が、女だから?それとも、神だから??…ねえ、教えて?」
「神とか、女とか関係ない。恋って、希望だから。最高って気持ちの心の、盃で乾杯しあえる存在だと思うから。
自分が不調でも相手の幸せで乾杯しあえる人生の、希望なんだよ」
「何?やっぱり、私が神なのが重いのね?だから、愛せない……」女神は、涙をポロポロっこぼした。人のように。自分が、神だということを、忘れたかのように。
チュウッ。
「ちょっと、離してよ…。さよならのキッスは、いらないわよ」女神は、少し拒んだが、すぐに大人しくなってキスをした。そりゃ、愛する人のキスだから。嬉しいに違いない。
ソナ「フフッ。ほんと、人間みたいですね。女神様」
「なんで、キスしたの??」不安を隠しきれず、キツめに尋ねてしまう女神。
ソナは、照れを太陽の眩しさでごまかしつつ、「あなたが、神というよりか、心が神なら淋しいなって、思って」
女神は、意味が分からず「えっ?」
「神は、なんだかんだ言ったって、全ての者を愛す前提があるでしょ。それは、素晴らしいことではあるけど。
それでは、淋しいと思ったんです」
「けど、それは…」
「はい。さっきの、慌てようで、それが杞憂ではないかなと、思いました。仕事として、全ての者を大事にしてあげてください」
「ソナ…」
「女神様」
その時、ちょうど夕日が沈んでいく。女神とソナに、夕日の、熱いような日射しがサーーッと射した。
ソナと女神は、キスをする。
チュゥーーーッ。
続く
本当に、眩しいだけの時も、あると思うけどね。