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裏魔王の選択

「裏魔王、姫様を放して。そして、今の酔った状態から元に戻して」ソナは、自分にどういう力があるのか分からないので、取り敢えず頼んだ。

 裏魔王は〈そんなこと、聞くか。姫は、ワレを愛しているのだ。放さない〉そう思ったが、ゴクリと唾を飲んだ。なぜか、自分に流れている()()、そうさせようとしてくる感じがするのだ。

 裏魔王は、〈そんな訳ない。ワレは、最強なのだ。この、強いと言われているハツミ姫よりも、断然強い〉

 しかし、裏魔王の身体は本人の思い通りに動かない。姫を放そうとしている。だが、〈心だけは、姫は本当にワレを愛しているのだ。ワレを無視し、殺そうとまでしてくるのを、やっと素直にさせたのだ。

 やっとこの頃、姫の分析と、ワレもパワーアップも出来た。姫が、心を読まれないようにまでしてきたから。自然に待つのはやめて、力を使ったのだ。

 戻させはしない。しかし、身体は従おうとなっている。不思議だが。ならば、こうしよう。これは、ちょっと呪いに似ているのかもしれない…〉

「姫の家来よ。

 姫は、好きという感情だけ残して、ワレとの記憶を忘れる。そうすれば、普通に好きになるだろう。だが、もし誰か別の者が何かしら邪魔をしようとすれば、今の状態に戻る。

 そういう魔法を使おう!」



             続く

愛している人が、自分を愛していることを忘れるというのはキツいよね。

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