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前よりもとても強く
「では、帰るぞ。
そうじゃ、女神様は、どうされるのじゃ?」と、ハツミ。
「そうね。
私は、ソナに、早く女神の仕事を手伝ってほしいから、協力するかな、まぁ。でも、だけど本当は、神が、必要以上に人間に関わると世界のバランスを悪くするから良くないのよね……。
まっ、だからその分、ソナに働いてもらってチャラにすれば、いいんだけど」
「私で、バランスとるんですね。まあ、だけどいいです。私たちだけじゃ、竜騎士がどこにいるか、すぐに分からず。下手な手を使って、状況を悪くするかもしれないですし。
そりゃ、私が、精霊に頼めば分かるでしょうけど。結構、疲れるんです。それも。そしたら、弱ることになった時、対応出来なくなります」ソナは、正直に言った。そもそも、女神に嘘をついても、必ずばれるのだが。理由は、それでなく。竜騎士を、救いたいと、前よりもとても強く、思っているからであった。
続く
ハツミの本気に、影響されたんだね。ソナは、自分の力に気づくまで、いっぱいいっぱいだったから。分からなかったんだろうけど。