116/288
工夫した
「それはね、竜騎士の竜は。私の、まあ女神の、靴に変形出来る竜。
記憶がない子供を一人、異世界に送るのに。なんにも無しじゃ酷過ぎるでしょ?それに、竜を扱える役割があれば、普通より手厚く保護してもらえるじゃない。
だから、ハツミの世界に行った時に竜を扱えるようにしたの。そして、ハツミがシュウと握手をしたら、ハツミも竜を呼べるようにして。少しでも、馴染めるように工夫をしたの」と、女神は、説明をする。
「そうだったのかの。だが、しかし、シュウは孤独のせいか、世界征服を企む人間に、なってしまった」ハツミは、深刻そうに話した。
続く
それでも、孤独が、世界征服を願わした。
記憶をどうするのか?心を、救えるのかだよね。