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可能だと思える
裏魔王は、「クッ…何で、ワープが出来ない!?せっかく、ハツミ姫がちゃんとワレを愛すようになったというのに…」
ソナは「認めない。裏魔王。
あなたのようにただ酔わせて、姫様を連れ去るなんて許せない」
「おっ、お前か?ワープの妨害をしているのは…。姫の家来か知らんが。愛の邪魔をするとは、許さんぞ……」裏魔王は、少しの怒りとはいえ、倒すための力をまとう鋭い集中力を高めていく。
ソナは、その恐ろしさでゾクッとしたが、〈姫をどこにもない城に連れ去られる訳にはいかない。
ワープの妨害が自分の力で出来た感じがする。それなら、他のことも出来るかもしれない〉と、不思議とそう思った。
続く
出来るって思えれば、何も出来ないと思うよりは強いよね、やっぱり。
だからといって、無謀なことをするのは危ないけど。