プログラミング
女神は、「それでね。神が、神の神様に選ばれる条件はなんだろうって考えるとね。
なんとなくだけど、思うのは。それは、神の神様のミスが原因じゃないかなと思うの。私以外の、神たちの死に方を聞いたりしてね。
私は、食べ物があたってね。中毒死。他の人たちも事故とか、間違って殺されたりとか」
「中毒死は、神のミスですか?」ソナは、分からないので聞く。
「私、死んだ後、死に方に納得出来なくて食中毒を出した食品会社を見てたの。魂で。
そしたら、従業員が『なんで、皆、同じ時期に調子が悪くなったんだろうね』って言ってたの。
私、神をやって、後から分かったの。人間のプログラミングを間違ったんだって、神の神様は」と、女神。
ソナは、「プログラミング??」
「あっ、ソナの世界じゃ分からないか。まあ、人間たちの世界が調和して生活出来るようにする魔法よ」と、女神は、説明した。
ソナは、納得したように「ああっ」
「それを神の神が間違っていた。そういう人たちを神にして。新しい生の代わりにしてるんじゃないかしら」と、女神は語った。
続く
神の神様のミス。ミスは、連鎖しているのかもしれない。ミスを、止めないと。