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召喚されたらリアルダンジョンだった! 自称女神との日常異国ライフ   作者: 樹本 茂
第三章 やり残したこと

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LV68 12/31(木)-2

 刹那、強烈な閃光と共に一条の稲光が高さ5mほどのがれきの上を直撃した。

地に響く雷鳴が止み白煙の立ち上るそのがれきの上を見ると、そこには、


「あらあら、苦労してお迎えに来てあげれば、女の子とご一緒とは、さすが私の旦那様ですこと。ふふふ。でも、嫌いじゃないわよ、そういうところも」


初音さんが不敵に微笑み俺達を見下ろしていた。


初音さん!初音さんが迎えにいらっしゃった!いらしてくれた!俺は、初音さんのいるアパートの跡地に積まれた高さ5mくらいのがれきの上で腕を組んで片足を一段高い石だか、ブロックだかに乗せてかっこよくポーズを決め高笑しいている初音さんの傍まで駆け寄った。


「初音さん。もう会えないって……そう書いてあったよね? 手紙」


「そうよ。でも、よく読んだ? 私は、って書いておいたはずだけど。私だけでは2週間14日しか遡れないけど、胡桃と一緒に2週間遡って、そこから私だけが遡れば、更に2週間いけるのよ。それでもだめなら梨花と胡桃、彌耶もいたわね。まだだめならママもいるわ。それでも、まだ足りなければおばあちゃんだっているのよ。私は絶対あきらめない。国中の女神族全員使っても必ず連れ戻すつもりだったのよ」


「……初音さん、なんだよ、ありがとう。ありがとうございます」


「何を言っているの? 水臭いわね。あなた、家族になったんでしょ? 梨花と胡桃に聞いたわよ。家族の為ならどんな困難にも挑むのよ。我が一族は。どう? 参った?」


ありがたいよ。すごく嬉しい。

俺はしばらくその場であふれる涙を惜しげもなく、俺に微笑んで手を握っている初音さんに見せつけていた。


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