LV58 1/2(土)-2
14時、俺は、焼き肉屋にでも行こうかと初音さんの元お店の近くをうろついていた。
『今日は休みだから、これから会おう!』
ゆるふわちゃんのメッセージが届いたので二つ返事で返した。
「ねぇ? 消えた彼女はその後どう?」
今日は遠回りせずにカルビを焼きながら聴いて来た。テンション高めのゆるふわちゃん。こんなにテンション高い子だったかと俺は思わず彼女の笑顔を凝視してみた。
「え? なに? 顔になんかついてるかな? ん?」
「あ、ああ……つい、可愛いから見とれてしまって」
「嬉しい……」
と、適当に、いや、心で思っていたことを呟くように言ってみた。このゆるふわちゃん、俺の印象のゆるふわちゃんと大分、違う気がする。俺のこういった攻撃は見事に受け流す抜群のスキルを持っていたはずなのに会話がかみ合っている。もうこの時点で、何でも怪しいと思っている俺には十分怪しい。
「で? 消えた彼女はその後どう?」
再び会話を戻してきた。
「何も……」
「また、そう言う顔して」
どういう顔だ?
「ゆるふわちゃん。今日は土曜日なのに休みなの?」
「そう。時々、ね」
ゆるく繋いでくるゆるふわちゃんに俺は、昔の話を聞いてもみた。
「ゆるふわちゃん、そう言えばその後、お母さんの具合はどうなの?」
先日、もう俺にとっては随分前になる1/9経由のクリスマスの日だから三週間も前のことだが、こっちの日にちでは1週間程度だ。
「もうすっかり良くなったよ。おかげさまで」
俺の目を見て笑顔を見せる。そうか……
「そう、良かったね。安心した。ところで、ゆるふわちゃん、俺の妹知ってるよね? 実は、あいつらもいなくなっちゃんたんだよ」
「あぁ、あの可愛い子達? え~、心配。それで、手掛かりは?」
窓の外を見て表情を曇らせている、ゆるふわちゃん……そうなのか……
「ねえ? これから、どうする? まだまだ、時間あるよ。良かったら私の部屋来る? 実はね。昨日の夜中から徹夜でお友達と遊んでて、いま物凄く眠いの出来たら、出来たらで良いんだけどお部屋でゆっくりしたいのね。一緒にいたいから来て欲しい……なんか、恥ずかしい、自分で言ってて」
顔を赤らめて俺を上目使いに見ているゆるふわちゃん。そうか、俺も色々用事があるんだ、このままホテルに帰るわけにはいかないからな。
「いいよ。行こう」
月~金 17時過ぎ更新です。




