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召喚されたらリアルダンジョンだった! 自称女神との日常異国ライフ   作者: 樹本 茂
第三章 やり残したこと

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LV58 1/10(日)-1

『私、こういうの夢なのよ。こういう何でもない毎日が送れることが……』


『ねぇ? 男は何と天女を交換したと思う?』


『古の盟約により受諾せよ……』


『……報酬は、あんたを永遠に悲しませない……受け取る報酬は、……楽しく笑っている笑顔……』


『バーベキュー……』


「………………」


変な夢で目が覚めた。誰かわからない誰かと楽しく話しして笑って泣いている夢……昨日、あんな事があったから変な夢見ちゃったじゃない。


昨日の事を思い出していた。家族総出でおまけに知らんロリッ子まで交えて私を総攻撃……そんなか。そんなに?でも、癪だけど……何処かで何かが引っかかる気がする。


今、朝の7時。日曜ね。私がこんなに早く起きるなんて雪でも降らなきゃいいんだけど。私は私に自虐的に心で呟くと梨花と胡桃を呼び出した。


「ねぇ? もう一度、昨日の話ししてくれる?」


「絶縁だっていったよ。だから、しらない」


「それがしも」


「だから、ごめんなさい。私、何か引っかかるの。大切な何かを忘れてしまっているみたいで……だから、教えて」


私は妹二人の言葉に傾聴したわ。余りない事だけど。でも、どこかで、もしかしたら、二人が言っていることが正しいような気がして、忘れているのは、私かもかも知れないって。忘れては駄目な事なのかもしれないって思うから。


「胡桃、ご飯よ」


胡桃のスマホの後ろでママが胡桃を呼んでいる。


「おねぇ。おはよう。何の恋バナ?」


ママが胡桃からスマホを奪い参戦してくる。


「おねぇの彼氏の話しだよ。ママ」


梨花が途中、端折(はしょ)って言えば、ママは、


「おねぇ? 彼氏できたの?」


ママ不思議なことを言い出した。昨日、あんなに私の事を駄目な奴認定していたママがその原因であった話しの内容を無かった事にしてきた。


「ママ? 何言ってんの? ウチら説明したでしょう? 昨日。 おねぇが契約した相手の話、ウチらがずっと冬休み面倒見てもらっていた人の話」


「え? そう? あなた達二人で行ってたんじゃないの?」


画面の向こうのママ。普段通りのママだけど……ママ……ボケた?違う。ママも私と同じようにその私の”旦那様”の記憶を消されたのよ……私は確信した。私の記憶が間違っているってことに。


「梨花! 胡桃! 私もママもその人の事は思い出せないの。でも、あなた達の話を信じる。何とかして。なんか時間が無い気がする。もしかすると次はあなた達がその人の事を忘れるかも」


そんな気がした。ヤバい。大切な何かを無くす事さえ自覚なく無くす。そんな事に今なろうとしているのだと気付いた。


「おねぇ……」


胡桃のスマホからおばあちゃんが出て来た。


「おばあちゃん、久しぶりね。元気?」


私がおばあちゃんにニコヤカに挨拶して、この緊迫した事態の息継ぎ的に考えた時に、


「おねぇちゃん、それ、あんたの旦那様、困ったカメを助けたね」


いきなりパワーワードを突っ込んできた。


月~金 17時過ぎ更新です。

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