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召喚されたらリアルダンジョンだった! 自称女神との日常異国ライフ   作者: 樹本 茂
第三章 やり残したこと

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LV56 1/9(土)-1 

「私も同じ故郷の同族のミヤです」


ロリッ子は周囲のギャラリーの視線から有効可聴域音量を割り出しギャラリーには聞こえない小声で私に呟いてきた。


ん?田舎(うち)の子たちに金髪いないよな?


「ごめん、ほんとにわからん」


私がお手上げとばかりに本当に手を挙げて言えば、


「六年前に私は中学生でもっと小さかったのでわからないかも知れないんですけど、梨花ちゃんとか胡桃ちゃんといつも一緒に遊んでて時々お姉さまにも一緒に遊んでもらっていたんです」


はぁ~。時の立つのは早いもので、そういえば妹の友達の中にそんな子供もいたようないなかったような。もう、その部分はいいや。


「で? どうしたの? 私に会いに来るなんて」


「………………」


下を向き動かなくなるロリッ子。そして、声を小さく上げながら泣き出した。咽び泣いている。

咄嗟に周囲を警戒する私、


---刹那、目を合わせないように、そ知らぬふりをする手下ども。


「何? 何? 何で泣く」


「ごめんなさい。ごめんなさい」


いやいや、子供に泣きながら謝られる私。こっちが、ごめんなさい、ここで泣かないで。だわ。


「ちょっと、泣いてちゃわからないわよ。ちゃんと説明して」


しばらく、ズルズルやり取りした後、ロリッ子がようやくにして、落ち着いたようで、


「この間、広州で私、炎撃使って梨花ちゃんに怒られて、それで、お姉さまに報告に行けって言われたんです」


「え~と。わからないんだけど。何であなたが炎撃を広州で撃ったの? それでなんで梨花が出てくるの?」


この目の前のロリッ子に私、厳し目に質問したの、詰問したのよ。

そしたら、


「今、私、広州に住んでてバイトで炎撃撃ったら、撃った相手が梨花ちゃん達で、雷撃の反撃貰って怒られました」


え~と、駄目だ。私の知りたいことの半分も帰ってこない、しどろもどろもいいところのロリッ子ことミヤに、少しずつ聞き出す作戦に変更、


「梨花はなぜ広州にいたの?」


「わからないけどいました」


「わからないけどいたのね」


「はい」


ん?ちょっと、聞き捨てならんことを言ったぞ。


「ちょっと待って? さっき、達? 達って言った?」


「はい。梨花ちゃんと胡桃ちゃんとお姉さまの旦那様と王爺ちゃんとかいう人です」


火の消え入りそうな声でミヤは呟いている。


「今、なんて言った? 前の二人は妹。後ろの一人は確かに知っている。その間、旦那様? 旦那様って誰?」


「胡桃ちゃんと梨花ちゃんにそう紹介されましたけど」


う~ん。また、あの二人?私に挨拶なく消えていったのが何よりの証拠。何かしらやらかした論より証拠よ。モチのロン、あいつらを締め上げてやる。


「もしもし? 私だけど? あんた、いう事ない?」


梨花に電話してやった。速攻。少し、頭に血が上り加減よ。


「え? 何? おねえ。どうしたの? いきなりケンカ腰だけど」


「あんたらまた広州で暴れてくれたらしいじゃない」


「え? 何? 電話の電波が遠くて」


「ふざけるな! 何年前の逃げ方よ。そんな事よりあんた誰といたの?」


「胡桃とおにいよ」


電話先の梨花が何やら不思議な単語を言う。おにい……って誰?


「おにいよ。おねえの契約した相手」


「はあ? 何言っての? 私、そんな事してないでしょ」


「ちょっと、おねえ。おねえは酷すぎるよ。おにいは私達のせいで命まで狙われ掛けたのよ。それなのに何その言い方? いくら冗談でも駄目だよ。謝って、今すぐ私に」


何でお前に謝るんだ?梨花のテンションがヤバい。キレかけている。


「ごめん、ちょっとごめん。本当にわからないのよ。分かるように教えて」


まずい、何か知らんがまずい感じになって来た。電話口、目の前の金髪ロり、周囲のギャラリー。あと一つで四面楚歌よ。


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