71/107
LV52 1/3(日)-4 ゆるふわちゃん 2
ゆるふわちゃんは、とめどなく会話を継いできて陽気に可愛く笑いながら、俺とモールの店を見ながら、歩いている。
初音さん、比べて悪いけど、あんたに無いものをいっぱい持っているぞ。この娘は。とても本人の目の前で言う事は無いし、言うつもりも無いが、何より、何だろう。あなたの特有のガサガサしたところが無い。もう、上から下まで女の子なのだ。少しは見習え。
それでもって、やっぱり可愛い!
俺の状態がこんなでなかったら、小躍りしながら歩いていると思う。
一瞬、ヤな事も忘れそうになった。
でも、やっぱり、ダメだな。
ゆるふわちゃんには無い初音さんの良さも余計に見え隠れして、俺はまた、表情には出さないが、あの自称女神様に思いを馳せていた。
ほんと最悪だ。何をしていても楽しくない。
対照的に、良く笑う、楽しそうに、見たもの全部にコメントを入れながら、俺と会話をしている彼女に聞いてみた。
「ゆるふわちゃん、楽しそうだね」
「うん、とっても、私……あんまり、自分の思う様になったこと無いから……今まで。だから、今は楽しいよ」
一瞬、表情が陰った様に見えたが、気のせいだったか?相変わらずのいい笑顔で俺に答えた。
月~金 17時過ぎ更新です。




