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召喚されたらリアルダンジョンだった! 自称女神との日常異国ライフ   作者: 樹本 茂
第三章 やり残したこと

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Lv外-7 偽札

いつも読んで頂いてありがとうございます。本日は感謝の気持ちを込めて更新いたしました。


本編には関係しない、まったりな内容です。


いつもの時間とは違うので初めての方もたくさんおられると思いますが、ぜひ本編も読んでいってください。


月~金 17時過ぎ更新です。


「それじゃあ、帰ろうかな」


いつもの様にテーブルを挟んで俺の前で油をうっている。いや、俺の、孤独な日本人の話し相手に、なっていただいている初音(はつね)さんに一言告げた。


「はい、お勘定ですね。ありがとうございます」


彼女の唯一のお仕事、部長のみに許される清算業務をするために俺の出した250元を持って、お釣りを取りに歩き出そうとしたときに、


「ちょっと待って」


何をだ。


「これ、偽札よ」


偽札?


日本にいれば、ほぼお目にかかることのない偽札、そもそも偽札などというワードを市中で耳にすることなど無い、ニュースの中の言葉。


「ねえ、あなたこの50元札何処で手に入れたの?」


この国の高額紙幣は100元札、次いで50元札……と下って最後は1毛札。これは、ほぼ見る事は無い。おつりにでる場合は、札ではなく飴ちゃんだ。飴がおつりで出てくること自体がなかなかのショックではあるが……


で、その2番目の高額紙幣50元札、まあ、700円相当。これが、偽札だと初音さんは主張している。


「たしか、それさっきタクシーのおつりで貰ったと思うよ」


俺が答えると、


「ねえ、そいつの名前覚えてない?」


覚えていない。鳥かごの中の奴だ。なんなら、メーターも倒さなかったぞ。


「覚えてない」


「あなた、外国人だからって、もっと言えば日本人だから狙われたのよ。50元くらいでガタガタ言わないでしょ。それと全体的におとなしいから、日本人は」


しょうがねぇなぁって顔しながら、話を継ぐ、


「さらに言えば、この3流偽札で騙されるのは、よっぽど、あれな人しかいないわよ」


あれって。


「みて」


と言って、初音さんは解説する。


「紙質が普通のその辺のコピー用紙ね。紙幣のそれとは明らかに違うし、それと色。カラーコピーよ。本物はこんなに黄色くないわ。あと、模様、後ろと前で明らかに位置がずれているし、決定的なのは」


と言って札を広げると、四角じゃないじゃない。

平行四辺形。


はぁ~。確かに色とか、手触りとかは慣れてなければと言い訳は付くが、広げて四角じゃない。微妙に平行四辺形。おまけに裏なのか表かしらんが、片面の模様がずれてコピー用の地の白い部分が見え隠れ、それを隠すために、はさみを入れて平行四辺形になったと思われ……


「まあ、これに懲りたら、知らないところで現金のやり取りをしない事ね」


この国で、現金が一掃され、デジタル通貨にあっという間に切り替わった理由がこれだ。偽札がありとあらゆるところで出回っていた為に札の信用がそもそも無かったからだ。


「今回は、タクシーで現金しか使えんって言われてね」


「もうそれ自体が怪しいじゃない。今時……。今度、見つけたら連れてきなさい。運河に浮かべてあげるから、私の大切な人になめた真似するや奴はお仕置きしてあげるから。」


初音さんは、そう言うと俺から新たな100元札を奪い会計に消えていった。


この国に長期で滞在する場合は、現地の銀行に口座が開けるので、それを介してデジタル通貨が利用できるようになりますが、短期や観光などの場合はご注意ください。そもそも、今、現金だすと会計の小娘に舌打ちされます。めんどくせーって感じで。


月~金 17時過ぎ更新です。

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