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召喚されたらリアルダンジョンだった! 自称女神との日常異国ライフ   作者: 樹本 茂
第三章 やり残したこと

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Lv外-5 冬キャン  その2

 食事も終わり、片付けを終えて戻ると、


「ちょっと、そこですましてないで、飲みなさいよ、あなたも!」


ここに座れと手招きしている。言われるままにソファの真ん中に座ると、俺の身体の上に長い脚を乗せてソファのひじ掛けに背中を預けて、初音さんは、片手にグラスを持って片手にワインの瓶を持ち俺に迫っている。飲めよ~。と。既に一人で2本目だ。


すましているかは別だが、ここの奴らは、とにかく飲んで、人にも飲ませる。猛虎さんが言うにはここの奴らは酒とタバコはみんなのもので、分け合うものだと考えていると言っていた。確かにここではそんな感じの宴会になる。


この間のバーベキューの時は俺の前に会社の娘どもが30名以上列を成し、俺に酒を注ぎに来ていた。その度にジュースのように甘い赤ワインを紙コップで煽り、注がれるたびに乾杯を繰り返す。


日本にあっては、なにやら、何とかハラスメント的なワードで禁忌扱いだが、ここではそんな甘いローカルルールは通用しない。飲むか飲まれるか、やるかやられるかだ。ちなみに注ぎに来ている娘どもはどこかで仕込んだぶどうジュースで闘いに挑んでくる。アンフェアなどと言ってみても始まらない。見つけ次第、口にワインの瓶を突っ込んでやるくらいの気迫が無いとやっていけない。実際にはやらんが。


そうして、俺は意識を失い気が付くと、あくる日の朝にホテルの部屋で目覚めるのだ。前回は妹共がいたおかげでホテルに無事、ご帰還できた。


それで、目の前の半裸女だ。精確には服を着ているが、真夏の装いだ。さっきから寒いから、あったまらせろと言って俺に引っ付いている。服着ろよ。


「ねえ! ねぇってば!」


ワインの瓶を軽く三本開けて四本目のころに、スマホを弄っていた初音さんが、


「ちょっと、このそばに温泉があるのよ。行きましょうよ」


「いいね!」


この国にも“温泉”なるものもあるにはあるが日本のそれとは趣が大分異なる。ていうか全然違う。そもそも、本当に“温泉”なのかから疑うレベルなのだが……


タクシーで15分位か?もうすでに時間的な感覚を喪失した俺はグルグル回る景色を見ているようで全く認識していない酩酊状態の一歩手前でそこに着いた。

月~金 17時過ぎ更新です。

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