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召喚されたらリアルダンジョンだった! 自称女神との日常異国ライフ   作者: 樹本 茂
第二章 第二次広州会戦

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LV23 武士の面目丸潰れ

「売られた喧嘩を買わずして武士の面目が立ちませぬ!」


おい!小さい妹、いつから武士になったんだ。そんな、ミニスカ武士がどこにいる。

小さい妹胡桃ちゃんは、左手の拳を顔の前に出し梨花ちゃんの目を見ていきり立っている。右手にはアイスを持って。


「でもね、胡桃ちゃん。おじいとおねえの顔があるから今日はおとなしくしていようね。あいつらも、おんなじだよ。おじいには逆らえないから本気じゃない。嫌がらせみたいに、はなっから意味のない無駄弾撃ってくるぐらいなんだからさ」


知らないキーワードが出てきたが、二人にはどうもパワーワードなようだ。興奮している小さい妹が二人の人物を指す代名詞が出たとたんおとなしくなった。ま、一人は初音さんだろうが……


「胡桃ちゃん行こう……

次、狙ったら、ただじゃおかないから……」


肩を落とす胡桃ちゃんの腕をそっと引いてコンビニを後にしたが、後の部分は誰に話すともなく小声で梨花ちゃんは呟いたのだろう俺にははっきりとは聞き取れなかった。


今、俺たちのいるこの界隈は、若者向けのお店が並んでいる。おまけに今日は大晦日だ。どこからともなく若い奴ら、俺も永遠のだが、わんさかと沸いてうじゃうじゃいる。その中の観光客相手の土産物屋の前で胡桃ちゃんが俺に、


「兄上!これは名刀、三日月宗近ですぞ!欲しい!」


胡桃ちゃん。本物は日本の国宝だよ。広州の土産物売り場の軒先に十把ひとからげで売ってるはずなかろう。しかも、1,500円相当だ。


「おにいのは政光だっけ?」


隣にいた梨花ちゃんが口をはさむ。


「兄上!政光をお持ちなのですか? 今度ぜひ見せてくだされ!」


二人とも大喜びだ。どちらも違う意味だが。


そうだな、大人になったらな……


俺は胡桃ちゃんに国宝の名刀を1,500円相当で買い与えたら、早速、腰にぶら下げて歩いている。面白い奴だ。


「さあ、いかり君、隣に座って」


「でも、僕、ピアノなんて弾いた事無いよ。かをる君」


「大丈夫だよ。ほら、君は指一本で良いから!


………………二人で弾くって楽しいね」


二人は楽器店の店先で、ピアノを見つけて二人で座ると、有ったような、無かった様なシーンを雑に再現して喜んでいる。再現度は低い。


しかし、こいつら店一軒一軒、品物一つ一つ見て歩いている。とてもじゃないが付き合えんぞ。妹達よ。

月~金 17時過ぎ更新です。

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