LV21 広州会敵2
「おにい、驚いた?」
「驚くとかより、まず何が起こったのか教えて」
俺はいつも笑顔の顔だけ美人の梨花ちゃんの表情が険しくなっていることの方に驚いた。
「おにい、まずはここから離れよう」
梨花ちゃんは丁度、青になった信号を渡るように促し俺の手を引いている。横断歩道の向かい側にあったコンビニの中へと入って中から外の様子を伺い俺に向き合って話始めた。
「おにい、これは徹甲弾だよ。装甲を打ち抜くための弾なの。それを今、私の頭に向けて正確に打ち込んで来た奴がいるの」
「何、言って……」
「まぁ、ほんの挨拶代わりだってことだろうね。私にこんなものが通用しないのは分かっているはずなのにね。撃ってきた相手はわかってる。ここの特殊部隊ブルードラゴンの連中よ。ちょっと前にいろいろあってね。”俺たちの縄張りに気やすく入るな”ってことだと思うの。さっきの電話の相手、声が小さくて聞こえなかったの。だから、私がそれに集中して動かなくなるでしょう。そこを狙ってきたわけよ。それに銃声が聞こえなかったでしょう。おそらく3000m長のロングレンジショットよ。ロシア製のライフルかな?でも、弾はNATO弾ぽいし……」
「姉上!一戦交えましょうか?」
胡桃ちゃんが興奮して梨花ちゃんの腕をつかんで離さない。
「どうするかな?やられっぱなしも癪だよね……」
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