LV19 梨花ちゃんと胡桃ちゃん
『1000到着予定。ピックアップポイントアルファで待つ』
妹の妹からメッセージが届いたという事で俺と妹はアルファとやらに迎えに行った。何のことはない近くのバスターミナルだ。
アルファの到着ステーションで待つ妹と俺の前に何処からか知らんが、急に目の前に現れてポーズを決めている美少女が……ミニスカートから除くすらりとした脚を大きく開き、左手を腰に当てて、右手を高らかに上げて人差し指を上空に向け、
「推参!!」
なんか言ってる。
到着ステーションの屋根から飛び降りたのか……
「梨花ちゃん待った?」
妹の妹は妹に言った。わかりずらい。しかも、そのポーズには一切言及しない。
「今来たところだよ。胡桃ちゃん」
「この人がお兄ちゃんよ。胡桃ちゃんご挨拶して」
普通に会話始めやがった。こいつら、いつもこんななのか?
「お初にお目にかかります。徳田新之助でござる。以後、お見知りおきを」
胡桃ちゃん。だよね……
胡桃ちゃんは茶色の髪にポニーテールで顔だけ美人と同じくらいの背格好。後ろから見たらわかんねえな。顔は顔だけ美人と初音さんの両方の特徴が塩梅良く混じっている。
目と鼻は顔だけ美人に似ていて可愛いベース、その他は初音さんかな。顔の各パーツの配列が顔だけ美人と同じだから受ける印象は顔だけ美人に近い。これからが楽しみな逸材ではあるが中身に一抹の不安が。
顔だけなら、やっぱり顔だけ美人の方が俺の好みだが。
「よろしくね。胡桃ちゃん。ってかお前、梨花っていうんだな」
「言ってなかった?」
わざとらしく遠くを見ている真ん中の妹。
説明しよう。俺の前で全裸で全てをさらけ出した顔だけ美人は梨花ちゃん。新たに追加された下の妹は胡桃ちゃんだ。って。
いや、待てよ。さっき思い出したが、こいつらか特殊部隊とやり合ったってのは……当時は何言ってんだ初音さんって思っていたけど、今ならばわかる気がする。
「ねぇ!おにい。お腹減ったご飯いこう」
いきなり梨花ちゃんが三段抜かしで距離を縮めて来た。
「兄上!私、海鮮が食べたいです。ここは海鮮が本場ですぞ!」
あ~。俺は行きがかり上、この妹二人を奴らの冬休みの間、面倒見ることになったようだ。
17時過ぎ更新です。




