LV11 名刀政光殿
あ?あ~!!
俺の政光殿が剝き身で黒光りしている~。
確かに全裸だった。
俺の方が”見ないでよ。バカ!”っていいたところだが、目の前の小娘が裸をみられて動じないのだ。俺が“いや~”などと言って政光殿を両手で隠すような後れを取るわけにはいくまい。大人の余裕を持って……
ダメだ。俺の政光殿が戦闘状態だ。抜刀している。
どうしよう~。
正直すぎるぞ、政光殿!
やはり、目の前の女の全裸と天使のような、会った事は無いが微笑みに為すすべなく反応していた。
ここは間合いを取る為に一旦後退することにする。
俺は慌てくさって後ろ手でドアを閉め、いそいそとベッドの周りに散乱していた昨日の服を集めて、彼女よりも先に服装を整えるためにトランクスに足を通す。
「痛い!」
俺はバランスを失い毛足の無いカーペットにキスをした。トランクスの一つの穴に両足突っ込んでそれを掴む両手もそのままに。
俺がお尻の全てをさらけ出していると、後ろに来て椅子の前にいる”妹”が“ふふふ”と笑いながら下着を装着する気配がしている。
おれが、無様にトランクスの片方の穴に両足を突っ込んで身動きが取れずにいたところに、下着装着済の”妹”が俺の背中に座り上半身を俺の背中に預けると、耳元で、
「昨日はすごかったね」
綺麗な日本語で呟いた。