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キャラクター作成

好きなものとアイデアを悪魔合体!

難しいこと考えてたけど初作品なのでノリと勢いだけで書くことにしました。

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「コトちゃん!! 聞いて聞いて! お父さんが買ってきてたクロンスター!」


『えっホント!?』


「ホントホント。買ってくれないと思ったらサプライズにしときたかったんだって!」


『おじさん……。なら明日は小鞠(こまり)も一緒にプレイできる……!』


Chronicle(クロニクル) Star(スター) Re()organi(オーガナイ)zation(ゼイション)は今話題のVRMMOだ。従来のVRは頭に付けるタイプだけど、今年の春に発売された設置型VR「レティス・ワン」はそこから更に手足にワイヤーを付けて、それを引っ張ることでVR内の動きに革命をもたらした……らしい。お父さん曰くだけど……。

そんな革命の中、真っ先に対応ソフトとして発売されたのが、何を隠そう「クロンスター」なのである。独自アバターや独自アイテムなどの拡張性はもはやゲーム史に名を刻むだろう……お父さん曰く。


「両親がゲーマーで本当に良かった! 明日は並み居る敵をバッタバッタと切り捨てる!」


『ホント。私は魔法を使ってドカンと吹っ飛ばしたい』


「『あしたが楽しみ』」




「ようこそ、Chronicle Star Reorganizationの世界へ。私はナビゲートを務めるAINo.6。カペラと申します」

「これは星の再編。あなた方、探検家はこれから様々なかけらを集め物語を紡いでいくことでしょう」


本棚で囲まれた図書館の中央。不自然に円状に開いたとこで、黒いスーツに青いネクタイをした女性が突然話し始めた。

肩に掛からない銀髪に青い瞳と硬い表情がなんだか冷たい人のように感じる。


「あっそうか。これムービーだ」


VRゲームでは冒頭に語り口調で、キャラが話すことがあるそれをムービーって言ってる。

そのまま話は続いていってまとめると、この星には原因不明の異変が多く起こっているらしい。それはモンスターの大量発生だったり、天候が不安定になったりだとか。そこで現地の人たちは異世界から人を呼んで原因を調査してもらおうと考えたと。

私たち探検家は神様の加護で新しい身体を作ってもらってクロンスター内で原因を調べることになるみたい。


「そこであなた方、探検家をお呼びして原因を見つけて頂くこととなりました。よろしければこちらの契約書にサインを。こちら契約書にはあなたのお名前、こちらの世界での容姿を記載していただきます」


渡された紙はプレイヤーネーム、アバターとキャラメイクが載っていた。アバターはあらかじめ作って来たからそれを読み込ませて、名前はコトちゃんとやるしコマリでいいか。でもオオマリも捨てがたいあとマリO…やめよう。コマリでいいです。


「確認しました。コマリ、まずは種族を決めて頂きます。以下の種族の中からお選びください」


目の前にウィンドウが浮かび上がってくる。そこには主に5つのタイプが表示されていたが私の目に止まったのは1つだけだった。


〇人間

〇エルフ

〇ドワーフ

〇フェアリー(タイプ:火・水・風・土・光・闇)

〇獣人(犬・猫・狐・兎・熊)


「狼! 狼ってできる!?」


「可能です。ただし能力は獣人(犬)と変わりません。」


「じゃあ狼で!」


「承りました。アバターへの変更許可をお願いします」


ウィンドウには『アバターへの変更を許可しますか?』と出ていて、『はい』を押すと私のアバターの桃色の髪にあった可愛らしい狼耳と尻尾がついていた。桜をモチーフにしていたアクセサリーもぴょこんと生えた耳に馴染んでいる。か、かわいい~!!!


「それではコマリ、次に職業を決めて頂きます。以下の10個の中からお選びください」


目の前にウィンドウの表記が代わり、そこに10個の職業と1つ目を引くものが表示された。


【剣士】【拳闘士】【戦士】【魔術士】【弓術士】

【探検家】【見習い】【遊び人】【動物使い】【神官】

【ランダム】


「ねぇランダムって…」


「ランダムです。基本職以外に付ける場合もあります」


「場合がある……それってほぼ付けないんじゃ。それじゃあ【遊び人】って?」


「魔物や人の動作を妨害することに長けています。素早さや器用さが伸びやすく、スキルがなくても特定のアイテムを作成可能です。上位職には【芸者】や【人形師】などがあります」


「【探検家】は?」


「現地の情報を得やすくなったり、魔物についての情報を見破れるようになります。伸びやすいものは特にありませんが、探検家ランクが設定されており、ランクに応じてボーナスが入ります。上位職はありませんが【二つ名】が出来たり、【ギルド職員】に転職することが可能です」


一通り聞いたけど敵をバッサバッサと切り捨てるなら、【剣士】【戦士】が一番みたい。だけど……どうしても【ランダム】に惹かれてしまう。


「職の変更ってできる?」


「職業レベルが10以上になり、神殿で一定の金額を払えば転職できます。転職はスキルはそのまま変わりませんが職業レベルが1になります。一度就いた職業に転職してもレベルは1です」


「んーならいいか。えいっ」


――あなたの職業は【大筆使い】になりました。――


「【大筆使い】ってなに!? てかそれ武器!?」


「【筆使い】の上位職です。上位職の情報は現在、公開されていません」


「非公開!? でも流石に上位職なら強いよね」


「【大筆使い】は戦闘もこなせます」


「それ戦闘職じゃないって言ってるじゃん!」


「次はスキルとステータスを選んでください」


もう一度、ウィンドウが浮かび上がってくる。そこにはスキル欄と100ptのステータスポイントがあった。よくわからない職だからだいぶ悩んだけどこうなった。何回か聞こうかとおもったんだけど、カペラさんは話しかけるなオーラ満載で話しかけられなかった。何で初対面であたり強いの……。

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名前:コマリ

種族:獣人(犬) Lv.1

職業:【大筆使い】Lv.1


HP:110/110

MP:100/100

筋力:30 (+20)

耐久:10

器用:60 (+50)

魔力:30 (+30)

運 :0


スキル枠(3/3)

『墨術Lv.1』『棒術Lv.1』『速筆Lv.1』


控えスキル

なし

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『墨術』はたぶん固有スキルだから取ったよ。『転写』とか『交渉』とか事務仕事みたいなスキルが多くて、”戦闘も”できるなんだって改めて思ったよ

【大筆使い】は器用と魔力に補正があるっぽいけど、戦闘職の未練から筋力に振っちゃった。まぁいいよね。獣人は筋力高いみたいだし。

ともかくコトちゃんを待たせてるはずだから早くいこう。


「カペラさん、これでお願いします」


ステータス決定のボタンを押すとカペラさんの手に一枚の紙が現れて


「承りました。コマリ、あなたに星々の導きがあらんことを」


私の視界は青い光に包まれたかと思うと、徐々に暗くなっていきクロンスターの世界へと旅立っていった。

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