俺の瞳に恋してる。
見詰めた先から見とれてしまう
こんなに素敵なヒトがいたのかと
今まで何十年と生きてきて
まさか恋に落ちるだなんて
朝起きて目にした彼はとてもじゃない
輝きに満ちていた
言葉を失うってこんな感じなのかな
でも
とか
ちょっと待ちなよなんて耳に届かない
今 俺が目の前にした彼
自分自身に心を奪われてしまったのだ
それは覆しようもなく
絶対に引き締まることの無い弛みや
緩みきった眼差しでさえ惚れ惚れとする
アイラブミー
文法は間違っていたに違いないも
最早そこから身動きできずに立ち尽くしていた
絶えず溢れる汁は歓喜にまみれ
男汁と名付けざるを得ない
誰に何を言われたって構うモノか
決して逞しさなんて微塵も無いが
自信だけが湯水の如く溢れ弾ける
いったい今まで何をしていたのだろう
引き籠っていたことのくだらなさは
総転換して 拳に 全身に灯火が宿る
華々しい旋律が魂を揺さぶり
一際激しく 私は扉を開く
鮮烈な陽射しは辺り一辺を覆い尽くし
それでも歩み出した一歩に
後悔などは一切無く 笑顔で世界を祝福するのだ
……と そこまでは良かった
前向きになるというのは 至極肝心
一歩下がって二歩進むなど
荒唐無稽なポジティブに過ぎない
そこまで求めていたワケではなかったが……
世間は無情であり 再び私は引き籠りに徹する
そう みんな私より光輝いていたのだ
表に出ることが全てではないと悟った瞬間
それでも何か出来る事は無いかと奮起したのは
傲慢なのか それとも執着 または欲望
見返してやろうと心に決めたのは
誰も愛さないと決めた証明
Can't take my eyes off you……。
≡3 シュッ