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パンデミック

どうも、ツイッターの方でこの作品の読者に会えて歓喜に震えていた公爵蜘蛛です!

え?それならもっと早く投稿しろって?…………

 俺は、勢い良く悪夢の呼び声(ナイトメア)を掲げた。勢い良く掲げたのは完全な気分だけどな、ちょっとカッコよくないか?え、全然そんな事は無い?そっかぁ…


 …ってアレ?特に何も起こらない。なんか使い方間違えたかな……ティアによるとコレで使い方は合ってるはずなんだけどな…


 !?


 初めに感じた違和感は視界ではなかった。だからといって嗅覚や聴覚というわけでもない。第六感とも言える、危険察知だった。


 今一度言っておくが、俺はそんなに強いモンスターが出現する様な場所に来た訳では無い。寧ろ、弱いぐらいだ。


 勿論、前みたいにレアモンスターが現れていて、そいつが滅茶苦茶強い可能性もある。一体どんな感じに……ん?


 何か……聴こえる??


 ……ドドド…ドドドッ……ドドド…………


「え、ちょ!待っ!?嘘だろ!!」


 何か音が聞こえたかと思うのと同時に、徐々にその全貌が明らかになってきた。


 その様は、幾人も通さぬ壁の如し。その数は、死体に群がるアリの如し。その圧力、テストで低い点を取ってしまった時の母親の如し。


 俺の目には、まるで戦争でも起こすのかと言いたくなる程の数のモンスターが俺目がけて向かって来ているのが見えた。いや、俺ではなく悪夢の呼び声(ナイトメア)に向かって来ているのだろうけどな。


 そして、迫ってくるモンスターたちは、敵意こそ十分だが、まともな意識を持っているとは思えない。まるで狂犬病にでも掛かっているかのように……その様は、正に悪夢であり、パンデミックだ。


 これは確かに危険だ……だが、だからこそ燃える。逆に考えてみるんだ。これは夢のようなチャンスだろ?それに、元はと言えば経験値を稼ぐためのアイテムでこうなってるんだ。


 ゲーマーがこれで燃えないのはおかしい。だが、俺にはこいつら大群を倒せる様な範囲攻撃なんてカッコイイ技はない。いや、()()()()()()()()()()


 今まで色んなプレイヤーの範囲攻撃を見て来た。魔法の範囲攻撃、武器を使って叩きつけてくるような範囲攻撃などなど、様々なものがあった。


 このゲームは本当に高性能だ。経験という曖昧なものを力に変えてくれる。或いはそこに、人の意識すら介入しているのかもしれないと思ってしまうほどに。


 ……ドドド…ドドドッ……ドドド…………


 モンスターの大群がどんどん近づいてくる。このまま来れば、俺はいとも簡単に蹂躙されてしまうことになるだろう。だからこそ、俺自身の手でこいつらを終わらせてやろう。俺の、糧となれ。


 想像するは風。どこまでも速く、どこまでも鋭く、どこまでも遠くへ。在りし力のすべてを込める。俺の全力に応えろ…


 上に構えた剣の周りを、鋭き風が唸りを上げる。それを勢いよく振り下ろす。そう、この(スキル)の名は…


切り裂き魔の咆哮(カマイタチ)!!』


 スキルが発動すると、振り下ろされた剣から鋭い刃のような暴風が爆裂した……刹那、モンスターたちが凄まじい勢いで切り刻まれていく。それでも、悪夢の呼び声(ナイトメア)のおかげでモンスターたちは恐れることなくこちらに向かってくるため、経験値がお代わりし放題のボーナスステージだ。


 懸念すべきは、このスキルを使ってまくっている影響でかなりの速度でMPが減ってしまっているという点だ。しかしそれは、定期的にMPを回復するポーションを飲むことで解決できている。金が湯水のように溶けていってしまうが、それはここで倒したモンスターたちで補うどころかプラス収支なので、全く問題はない。


 さぁ、その調子でどんどんかかってこい!!ポーションが持つ限り全てを俺が蹂躙してやる!!



こういう厨二で無双っぽい感じが大好きです

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